篠崎五郎とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 篠崎五郎の意味・解説 

篠崎五郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/10 07:06 UTC 版)

篠崎五郎

篠崎 五郎(しのざき ごろう、1848年1月21日弘化4年12月16日[1] - 1909年明治42年)8月15日[2])は、幕末薩摩藩士明治期の内務警察官僚。官選県知事

経歴

薩摩藩士の家に生まれる[3]薩摩国鹿児島郡鹿児島城下西田町出身[4]戊辰戦争において奥羽鎮撫使護衛として従軍し、羽州各地に伝令使として転戦した[5]

明治5年(1872年)、警視に任官。その後検事鎮台二等大尉を歴任。1874年台湾出兵に徴集隊指揮副長として従軍。1875年宮崎県十三等出仕となる。以後、兵庫県二等警部、同一等警部、兵庫県書記官、同大書記官などを歴任[2]

1885年4月、新潟県令に就任。1886年7月、地方官官制改正に伴い同県知事となる。当時、新潟県は全国一の町村数であったため、市制町村制の施行に向けて「市町村制実施取調委員」を設け、町村数削減に尽力した[6]1889年12月26日、知事を非職となる[7]1891年4月、島根県知事に就任[8]1893年3月21日、知事を非職となる[9]1898年1月、愛媛県知事に就任[3]。道路橋梁等が前年度の風水害で大きな被害を受けたため、予算編成ではそれらの大規模改修に重点を置き、新規事業は見送った。同年12月22日、依願免本官となり退官した[10]

その後、牛尾金山会社長となった。1909年8月、鹿児島湾桜島温泉で病死した[2]

なお、薩摩琵琶の振興に尽力した[11]

栄典・受章・受賞

位階
勲章等

脚注

  1. ^ 『愛媛県史 資料編 近代 3』愛媛県、1984年、p.175。
  2. ^ a b c 『明治過去帳』新訂初版、1123頁。
  3. ^ a b 『新編日本の歴代知事』916頁。
  4. ^ 鹿児島市(1970) p.1079
  5. ^ 「篠崎五郎特旨叙位ノ件」
  6. ^ 『新編日本の歴代知事』399頁。
  7. ^ 『官報』第1951号、明治22年12月27日。
  8. ^ 『新編日本の歴代知事』780頁。
  9. ^ 『官報』第2915号、明治26年3月22日。
  10. ^ 『官報』第4646号、明治31年12月23日。
  11. ^ 『幕末維新大人名事典』上巻、628頁。
  12. ^ 『官報』第578号「賞勲叙任」1885年6月6日。
  13. ^ 『官報』第2992号「叙任及辞令」1893年6月21日。
  14. ^ 『官報』第1932号「叙任及辞令」1889年12月5日。
  15. ^ 『官報』第2703号「叙任及辞令」1892年7月2日。

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「篠崎五郎」の関連用語

篠崎五郎のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



篠崎五郎のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの篠崎五郎 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS