第三次安城合戦とは? わかりやすく解説

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第三次安城合戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 09:51 UTC 版)

安城合戦」の記事における「第三次安城合戦」の解説

天文15年1546年9月広忠は再び上野城攻め、ようやくこれを落としたその後義元仲裁酒井忠尚との和解成功し松平清定桜井にて蟄居となったが、依然松平宗家弱体であった。翌天文16年1547年)、広忠岡崎城守り織田氏勢力西へ押し戻すため今川氏援助求めた当時松平信孝が、乙川南岸額田郡ならびに北岸の同郡大平に砦を築いたことで、岡崎城東方を扼されて、今川領である宝飯郡方面との連絡困難な状況にあり、更に佐々木城主の松平忠倫上和田碧海郡矢作川東岸)と矢作川西岸の同郡筒張に砦を築いて岡崎城を南と西からおびやかすなど、松平宗家窮状極まっていたのだった独力で西三河の小大名であり続けることも困難な情勢直面して助け乞う広忠対し今川義元は、その見返り広忠嫡男竹千代(後の徳川家康)を人質として差し出すことを要求した広忠にとって義元は、岡崎城復帰の際など、たびたびの後ろ盾となってくれた恩人であったうえ、今川助力なくして松平宗家劣勢は覆うべくもなく広忠義元要求承諾し竹千代駿府送った。 しかし、竹千代途中で田原城戸田康光拉致され織田氏売られ反対に織田氏人質となってしまう(これに激怒した義元は、吉田城番の天野景貫らに命じて田原城攻め、康光ら戸田氏宗家滅ぼされた)、信秀竹千代利用して広忠今川から離反して織田傘下に入ることを要求したが、かえって広忠今川氏対す恭順姿勢明確に表し松平氏は完全に今川氏傘下組み込まれることとなった。これをうけて今川方は、西三河攻略拠点として利用するため山中城取り立て同年7月までに普請開始した。 ただし、近年の研究において、この頃今川義元松平信孝支援してたとする説があり、この説に従えば織田信秀今川義元連合して松平広忠攻め織田信秀松平広忠降伏させて竹千代人質取り今川義元広忠同盟者である戸田康光攻め滅ぼした解釈されている。また、この説を採用した場合には、今川義元三河巡って織田信秀対立したのも、松平広忠今川氏傘下組み込まれたのも、それ以降出来事となる。 松平広忠同年9月松平信孝松平忠倫らと矢作川河原で戦うも敗北渡河原の戦い渡河原は鎌倉街道における矢作川渡渉地点だった)、この際、殿となった五井松平家松平忠次鳥居忠宗鳥居元忠の兄)が討死した(尚、忠宗については居館の渡城が信孝勢の襲撃を受け、これ迎え撃とうとした際に真っ向鉄砲撃たれ討死したともされる)。また同時期に織田氏加茂郡西部梅坪城を攻め城主三宅氏恭順させた。弱体化した松平宗家は、上和田砦に拠る忠倫と武力渡り合うことが難しく、翌10月広忠家臣命じてこれを謀殺した。更に広忠は翌11月に、織田氏通じていた松平重弘が拠る本宿城の攻略成功した広忠敵対的態度業を煮やした信秀は、翌天文17年1548年3月岡崎城攻略向けて出陣する。竹千代拉致以降もあくまで今川氏への恭順示し頑なに織田氏拒む広忠態度見た義元は、松平宗家救援するため軍を送り6日までに額田郡藤川進出して本陣構えた。この動き察知した織田勢は9日矢作川渡り上和田砦に入って本陣とした。両軍19日激突したが(第二次小豆坂の戦い)、この戦闘織田氏大敗信秀は弟の織田信光を殿として上和田残し安城城まで敗走すると、ここを子の織田信広任せて古渡帰った。これをうけて今川も本陣のある藤川戻った

※この「第三次安城合戦」の解説は、「安城合戦」の解説の一部です。
「第三次安城合戦」を含む「安城合戦」の記事については、「安城合戦」の概要を参照ください。

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