第一章「傘娘」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 06:42 UTC 版)
一宮風香 (演:緑川静香) 宮大工の娘。道端で倒れているところを斉藤に助けられ、父と村を救うよう依頼・情報を提供する。怪生を封印すべく奮闘する斉藤に惚れている素振りを見せていたが、あくまで父を救ってくれる救世主として見ており、実は幼馴染である細野のことが好きであった。一方で思い込みが激しくやきもち焼きな一面もある。 一宮雅樹(演:三田村賢二) 宮大工。以前に不思議な物(サイ)を拾ったのだが、熱病に倒れ、風香が購入した薬も人に奪われてしまった。しかし、斉藤の奮闘により熱病を治す「バンガサポイダケ」を与えられ回復し、斉藤にサイを託した。村にある神社は一宮家が建てたものであり、村人の幸せを願って神社のおみくじは大吉が非常に多く、凶を極端に少なくしている。 三多村大地 村の長老であり、三多村家の長。斉藤と共に倒れていた風香を助ける。斉藤に怪生にまつわる伝承を伝え、斉藤を「導師」として村を救うよう依頼する。村に設置している地蔵は三多村家が世話をしている。 三多村の妻 三多村大地の妻。地蔵の前でうずくまっているところを斉藤が助ける。 三多村邦夫 (演:矢部智之) 三多村家の息子。斉藤と共に倒れていた風香を助ける。 二戸部炎太郎(演:岩倉金太郎) 代々続く町火消しの末裔。村にはびこる怪生を倒して有名になろうとしている。バンガサポイダケを取ろうとした斉藤を怪生と間違え襲撃するも、斉藤が導師であることを知り、怪生についての言い伝えを教える。村に置かれている半鐘も二戸部家が管理している。 四ツ田あかね (演:尾道絵菜) 炭焼きの見習い。まばたきを一切せず、無表情で斉藤に情報を提供する。怪しげな風貌からか、村の人々からは「嘘つき」呼ばわりされており、師匠からも厳しくこき使われている。レギュラー版の冒頭で、村に連れてこられた狩野を迎え入れた。 四ツ田アキ (演:東久美子) レギュラー版より登場。あかねの祖母で、屈強な若衆を4人抱えている。村に来た狩野を捕らえ、導師として開花するように試練の洞窟に閉じ込める。怪生によって操られた人に対しても活を入れるだけで追い払うことができる。 五島タキ 村のそばや「五島そば」の女将。村にある水車でそば粉から作りあげた蕎麦を提供している。 薬屋の主人(演:金沢狐) 村にある薬屋を営んでおり、薬草にも詳しい。男好きの一面があり、特に斉藤に惚れている模様。 細野京介(演:佐々木洋平) 一宮風香の幼馴染。一見すると不審者に思えるほど挙動不審でドM。風香に惚れており、小学生の頃に風香が落とした消しゴムを拾った際、風香から「あげる」と言われて以来、その消しゴムをペンダントにして肌身離さず持ち歩いている。風香に告白する勇気が欲しいと願いの石(狩野)に相談し、神に扮した狩野から説教を受けたことで目が覚め告白する勇気を持ち、風香に告白することに挑む。 狩野が風香を呼ぶ間に五島そば屋に着くも、そこで斉藤が風香に惚れていることを知り自信を失うが、狩野の励ましにより告白。実は風香と両想いだったことを知り告白に成功する。 泉川一郎(演:中村利裕) 村のはずれに住む傘職人。かつて傘を作っていた侍の末裔らしい。傘娘が持つ傘を直すことができる唯一の職人。狩野に代々伝わる道具を取りに行ってもらい、その道具で傘を直していく。一方で村人には存在を知られていなかったり、名前を知られないよう心配しているなど不審な行動をしている。 泉川家は侍の末裔であるがために、村人にとって恨みの根源となっていた。そのため村人にはその存在を知られること無く生活していかなければならなかったのだが、狩野が村人にその名前を漏らしてしまったがために修理した傘を狩野に残して密かに村を出て行くこととなった。 その他村人 半鐘の近くに住んでいる女性。傘娘に操られているらしく、斉藤が声をかけるとふとん叩きで追い返したり、水をかけようとするなど攻撃してくる。 細井の前に願い事をした村人も多数いるが、どれも無茶な願い事(一晩で痩せたい、本物のお姫様になりたい、働かずに大金持ちになりたいなど)をしていた。 傘娘 (演:吉倉あおい) 村はずれの祠に封印されている怪生。その名の通り赤い傘を持つ娘の姿をした怪生であり、「仇」の力で人々を暴力的にしてしまう。何者かが封印を解いた結果解き放たれ、村人の心を喰らっている。 村の言い伝えでは、「昔、村のはずれに住んで傘を作りながら生活するも、住民からは嫌われていた侍が耐えかね、盗賊をけしかけ村の金品を強奪。その邪悪な心が作っていた傘に乗り移り生まれた」とされている。 そば屋で情報を聞いた直後の斉藤の前に登場。真相は「実は侍が盗賊を追い払ってくれ、村の有力者との結婚も決まっていたが、それを妬んだ者による嘘によって信用を失い、結婚も破談。その怒りが傘に乗り移ったことで生まれた」怪生であることを教え、自らの力が制御できなくなってきた事を知り、これ以上村に影響を及ぼさないよう自ら斉藤に封印を望んだ。 しかし、増幅する力が抑えきれなかった結果、傘が破損。導師の狩野に対し、村が崩壊する朝までに傘を直してもらうよう依頼。狩野が修理した傘を持ってくる事に成功し、村の崩壊は食い止められた。 その後斉藤が「心」と「因」のサイを手に入れたことにより、「恩」の力で再び祠へと封印された。
※この「第一章「傘娘」」の解説は、「怪生伝」の解説の一部です。
「第一章「傘娘」」を含む「怪生伝」の記事については、「怪生伝」の概要を参照ください。
- 第一章「傘娘」のページへのリンク