窯場「皆空窯」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 00:05 UTC 版)
美瑛の山中にある名の知られた陶芸窯。朋子とは古い付き合いで「森の時計」のコーヒーカップはここで作られた。拓郎は天野夫妻の元自宅を借りて暮らす。 湧井 拓郎〈21〉 演 - 二宮和也 本作のもう一人の主人公。勇吉とめぐみの一人息子。寡黙で純粋かつナイーブ。芸術家としての才能をめぐみから受け継いだ。 母の死以来、勇吉と絶縁状態。絶縁されても勇吉を尊敬している。勇吉からめぐみを奪ってしまったことを深く後悔する。美瑛で陶芸職人として一年以上真面目に見習い修行をしており、才能を開花させつつある。富良野に暮らす父を案じており、還暦祝いの誕生日プレゼントとしてコーヒーカップを作り、朋子を通じて渡した。 めぐみの葬儀の後、勇吉とどうするかを話し合った際に「ボクはずっと一人で生きてきました。これからもずっと一人で生きていきます」と語ったことで勇吉から絶縁された。 当初、梓が「森の時計」の従業員だとは知らなかったが電話している様子を見て知ってしまう。関係を隠していたが、梓が店の売り上げが合わず勇吉と口論となり、拓郎に愚痴って勇吉を詰るのに耐えられず、勇吉が自分の父親だと打ち明ける。その後、自分の過去を話し、自分を知っていることを勇吉に言わぬよう堅く口止めする。クリスマスに梓が勇吉と引き合わせようとしたことに激怒。その後、六介から新人陶芸家展への挑戦を命じられ、それを勇吉との和解の契機にしようと仕事に打ち込むため梓と距離を置こうとしたが怒っていると勘違いされた。その後、朋子から梓の事故を知らされ会いに行き誤解を解く。その際、入れ墨のことを打ち明け、偶然見つけた富良野神社のお守りを梓からの贈り物と勘違いして礼を言うが本人から否定され、勇吉が贈ったものだと悟り大切にする。 朋子から過去の所行について念押しされている為、梓とは清い交際をしている。梓から贈られた爪ブラシとペンダントを大事にする。 左肩に「死神」という入れ墨を入れていた。(理由は後述)それが原因でめぐみが死に、勇吉から拒絶されたとして大ヤケドを負いながら焼き消した。 天野 六介 演 - 麿赤児 窯場「皆空窯」を営む陶芸家。職人気質の頑固親父。禿げ頭にバンダナがトレードマーク。出来上がりが気に入らないと片っ端からたたき壊す。 離れて暮らす息子が婚約者を連れて帰省したことを大喜びし、できちゃった結婚だということも孫が出来たと笑って受け入れる。 拓郎を認め我が子同然に可愛がるが、梓が出入りしているのを知り、大慌てで朋子に相談した。後に勇吉が挨拶に訪れた際には理解出来ないと憤慨した。拓郎が入れ墨を消すため焼けた陶器を押し当てた際にはいち早く異変に気づいて病院に担ぎ込んだ。怪我と高熱を押して作品製作に打ち込む拓郎を心配しつつも見守る。 天野 洋子 演 - 朝加真由美 六介の妻。彼女も陶芸家でギャラリーには夫婦の作品が並んで展示されている。朋子から預かった拓郎を「たくちゃん」と呼んで可愛がる。
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