空冷インタークーラーシングルターボ仕様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:04 UTC 版)
「スバル・EJ20」の記事における「空冷インタークーラーシングルターボ仕様」の解説
240 PS / 6,000 rpm、31.0 kg-m / 5,000 rpm(インプレッサセダンWRX / ワゴンWRX GC8 / GF8)インプレッサ発売とともに搭載されたEJ20。初期はセダンWRX-MT車専用モデル。搭載にあたり、ヘッド周辺パーツの摩擦低減と効率向上のため、駆動方式をダイレクトプッシュ式(HLA付)によるバルブ駆動に変更。ただ、最高回転数はレガシィの7,500 rpmに対し7,000 rpmに落とされ、点火方式はダイレクトイグニッション。この出力の仕様は事実上インプレッサ/フォレスターの標準仕様と言え、各種の仕様が存在する。 220 PS / 6,000 rpm、28.5 kg-m / 3,500 rpm(インプレッサセダンWRX / ワゴンWRX GC8 / GF8、グラベルEX)アプライドモデル「B」より追加されたセダンWRX・AT仕様とワゴンWRX仕様に搭載。ATの特性とワゴンの重量増に合わせ、タービン小型化などを行い、トルク重視型となる。水冷式オイルクーラーも省かれた。 250 PS / 6,500 rpm、31.5 kg-m / 3,500 rpm(インプレッサセダンWRX-STI / ワゴンWRX-STI GC8 / GF8 STI仕様)限定モデルWRX-STI専用エンジン(俗にSTI Ver.Iと言われる)。STIによるハンドクラフト、鍛造ピストン、クローズドデッキシリンダーブロック、専用ECU、軽量HLAによるカム駆動系の軽量化を受けた。以後STIモデルは2009年2月に至るまで、MTとのみ組み合わされた。初めてインプレッサスポーツワゴンに搭載された高出力エンジンでもある。 260 PS / 6,500 rpm、31.5 kg-m / 5,000 rpm(インプレッサセダンWRX GC8)アプライドモデル「C」用。 260 PS / 6,500 rpm、31.5 kg-m / 5,000 rpm(インプレッサワゴンWRX-STI GF8 STI仕様)WRX-STI(俗にVer.II)モデルのワゴン専用エンジン。基本仕様はVer.II型STIセダンと同じであるが、ワゴンの性格に合わせてトルク重視型に変更。 275 PS / 6,500 rpm、32.5 kg-m / 4,000 rpm(インプレッサセダンWRX-RA-STI GC8 STi仕様)限定モデル「RA STI」(俗にVer.II)専用エンジン。250 PS仕様に対し、過給圧を600 mmHgから700 mmHgに上げ、出力を向上。 280 PS / 6,500 rpm、33.5 kg-m / 4,000 rpm(インプレッサセダンWRX GC8)アプライドモデル「D」「E」用。 280 PS / 6,500 rpm、35.0 kg-m / 4,000 rpm(インプレッサセダンWRX-STI / ワゴンWRX-STI GC8 / GF8 STi仕様)量産型となったSTI Ver.IIIで自主規制枠一杯の280 PSになった。インプレッサのアプライドモデル「D」からエンジン型式がEJ20GからEJ20K(MASTER-4シリーズ)に変更。量産性を考慮しシリンダーブロックはオープンデッキに変更。点火方式がダイレクトイグニッションから2コイル同時点火に変更。タービンがボールベアリング支持になり過給圧も800 mmHgに上がった。また、WRX-STI-RAモデルに限り、連続高回転運転を考慮し、バルブが中空タイプとなり燃焼室周りの放熱に気を配られるようになっている。STI Ver.V(アプライドモデル「F」)でEJ207(PHASE-IIシリーズ)に換装、吸気系統を中心に大幅に刷新された。GDBの初期型からシリンダーブロックがオープンデッキタイプに補強が施されたセミクローズドデッキに変更され、以後これが標準仕様となる。 280 PS / 6,500 rpm、34.5 kg-m / 4,000 rpm(インプレッサセダンWRX)アプライドモデル「F」以降で設定されたWRX標準仕様のMT車専用エンジン。STI仕様とは違い経費削減と差別化のため鋳造ピストンを組込み、その他タービンやインタクーラー等各部が違う。インプレッサGC8生産完了とともに標準仕様WRXはAVCSを装着した上で出力を落とされ、280 PS仕様は製品から消えた。
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