水冷式オイルクーラー
エンジンオイルが奪った熱を冷却水に捨て、最終的にラジエーターから大気中に放熱するオイル冷却装置。オイルクーラー本体は、筒状のケーシングのなかに多数のパイプが入っており、このなかに冷却水を通すタイプとオイルを流すタイプがある。これらに対して空冷式オイルクーラーは、走行風が必要であるため停車中の放熱効果は小さい。消防車のように、停車状態でエンジンをフルパワーで稼動する際には水冷式オイルクーラーが適している。レーシングカーにおいては、ラジエーターだけでオイルを冷却でき、空力特性を向上させることができるため水冷式が多くなった。
参照 オイルクーラー水冷式オイルクーラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/18 04:05 UTC 版)
「オイルクーラー」の記事における「水冷式オイルクーラー」の解説
オイルクーラーには水冷式の物も存在する。これは空冷式と同様の構造を持ったクーラーコアをウォータージャケットで覆ったもので、自動車の場合はラジエーターで冷却されたクーラントをウォータージャケットに流し込み、オイルの熱を放散させる。 水冷式は空冷式に比べ熱効率に優れるため、同じ放熱量比で空冷式より小型化が出来るメリットがある。また、クーラントの温度以上に冷却がされないため、多くの場合サーモスタットは不要であり、油温を一定に保つウォーマーとしての効果も期待できる。 水冷式オイルクーラーには、オイルフィルター取り付け部の根本に冷却水を導入して冷却するタイプのものと、ラジエーターコア内部にオイル経路を設けて冷却を行うタイプがあり、前者はエンジンオイルクーラー、後者は後述のATFクーラーに利用される事が多い。 社外品においてはクーラーコアを独立式としたものが存在する。こうした水冷式オイルクーラーはより大容量のウォータージャケットを有していたり、より軽量化できるアルミニウムボディを持ったものが存在する。 プレジャーボートなどの小型船舶においては、クーラントの代わりに船外の海水や淡水を導入してより高い放熱効果を狙う場合もある。
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