水冷インタークーラー仕様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:04 UTC 版)
「スバル・EJ20」の記事における「水冷インタークーラー仕様」の解説
220 PS / 6,400 rpm、27.5 kg-m / 4,000 rpm(レガシィセダンBC5)セダン最高グレード「RS」および「RS-R」用エンジン。高出力化のため内点支持型ロッカーアーム駆動DOHC 16バルブ、水冷式オイルクーラー、1気筒1コイルのダイレクトイグニッション、8ビットマイコンによる電子制御マルチポイントインジェクションなど、スバルの新時代のエンジンとして誕生し発表当時はクラス最強出力を誇った。最高回転数は7,500 rpmで、重量1,290 kgのレガシィを240 km/h付近まで加速させる実力を誇り、FIA公式連続10万km走行記録をすべて塗り替えたプロトタイプレガシィに積まれていたユニットでもある。NA仕様と違い、エンジンブロックが強度の高い専用品(クローズドデッキ)を使用。EJ20の基本的な性格に加え、ターボ過給によって4,000 rpm付近から実出力以上と感じる痛快な加速をするが、一般的に考えればかなりピーキーで扱いづらい面も見せるため、後のBC5-Cタイプよりコンピューターを8ビットから16ビットにし、カムプロフィールを変更、制御の強化と低回転域のトルクの増大を図る改良を施した。 220 PS / 6,400 rpm、27.5 kg-m / 4,000 rpm(レガシィセダンBC5)1989年12月1日に発表された、競技使用を主眼に置いた専用グレード、RS-RAに搭載。初期は台数限定の特別モデルだったが、B型より小変更の後にカタログモデルとなり、BC型が生産完了するまで注文を受けていた。10万km速度記録挑戦車と同様のエンジンファインチューニングが行われており(RAはrecord attemptの略)、STIによる手工、吸気ポート内鏡面研磨、各回転部分の完全バランス取り、ゴールド塗装のマグネシウム製ヘッドカバーとI/Cケース、鍛造ピストン等各種専用品を多数組み込む。出力は標準220 PS仕様と変わらないが、モータースポーツ用にここまで特化した贅沢な量産仕様は、以後モデルに存在していない。グループA時代のWRCにスバルが初参戦した際、レガシィに搭載されたエンジンは、RS-RA用エンジンをグループA規則に適合させるため改変したものである。 200 PS / 6,000 rpm、26.5 kg-m / 3,600 rpm(レガシィセダン / ワゴン BF5 / BC5)ワゴン最高グレード「GT」およびセダン「GT」用エンジン。ATとのマッチングを考慮して(セダンGTはATのみ)、カム、タービン、ECUプログラムを変更、RS用に比べトルク重視型となっている。出力低減と使われ方を考慮し、水冷式オイルクーラーは省かれている。
※この「水冷インタークーラー仕様」の解説は、「スバル・EJ20」の解説の一部です。
「水冷インタークーラー仕様」を含む「スバル・EJ20」の記事については、「スバル・EJ20」の概要を参照ください。
- 水冷インタークーラー仕様のページへのリンク