種類と構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 01:58 UTC 版)
クロロフィルのうち、酸素発生型の光合成をおこなう植物およびシアノバクテリアが持つものはクロロフィル、酸素非発生型の光合成を行う光合成細菌が持つものはバクテリオクロロフィルと呼ばれる。 クロロフィル類の構造に含まれるテトラピロール環には、B環およびD環と呼ばれるピロール環の不飽和状態が異なるポルフィリン、クロリン、バクテリオクロリンの3種類が存在する。どのピロール環も飽和していないものをポルフィリン、D環の C17-C18 結合のみ飽和したものをクロリン、D環の C17-C18 結合およびB環の C7-C8 結合の両方が飽和したものをバクテリオクロリンと呼ぶ。 クロロフィル類の名称は、テトラピロール環の種類および結合している置換基によって区別され、発見された順にアルファベットが付与されている。クロロフィルとバクテリオクロロフィルのアルファベットの順番は一致していない。 位置番号C17-C18 結合(環の種類)C2位C3位C7位C8位C17位分子式主な分布クロロフィルa 単結合(クロリン) -CH3 -CH=CH2 -CH3 -CH2CH3 -CH2CH2COO-Phytyl C55H72O5N4Mg 一般 クロロフィルb 単結合(クロリン) -CH3 -CH=CH2 -CHO -CH2CH3 -CH2CH2COO-Phytyl C55H70O6N4Mg 植物 クロロフィルc1 二重結合(ポルフィリン) -CH3 -CH=CH2 -CH3 -CH2CH3 −CH=CHCOOH C35H30O5N4Mg 藻類 クロロフィルc2 二重結合(ポルフィリン) -CH3 -CH=CH2 -CH3 -CH=CH2 -CH=CHCOOH C35H28O5N4Mg 藻類 クロロフィルd 単結合(クロリン) -CH3 -CHO -CH3 -CH2CH3 -CH2CH2COO-Phytyl C54H70O6N4Mg 藍藻 クロロフィルf 単結合(クロリン) -CHO -CH=CH2 -CH3 -CH2CH3 -CH2CH2COO-Phytyl C55H70O6N4Mg 藍藻 クロロフィルa クロロフィルb クロロフィルc1 クロロフィルc2 クロロフィルd クロロフィルf バクテリオクロロフィル類バクテリオクロロフィルa - バクテリオクロリン環を持つ。 バクテリオクロロフィルb - バクテリオクロリン環を持つ。 バクテリオクロロフィルc - クロリン環を持つ。 バクテリオクロロフィルd - クロリン環を持つ。 バクテリオクロロフィルe - クロリン環を持つ。 バクテリオクロロフィルf - クロリン環を持つ。 バクテリオクロロフィルg - バクテリオクロリン環を持つ。
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種類と構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 11:28 UTC 版)
貨車移動機は様々な大きさのものが製造された。また同じ大きさのものでも改良により性能等が変化した場合、形式区分も行なわれている。代表的なものは5トン機(C2 - C8形)、8トン機(E1 - E7形)、10トン機(F1 - F6形)、20トン機等があり、試作機など特異車も存在した。また、ラッセルやロータリーを装備した除雪用のもの(排雪用モーターカーとは異なり駅構内でのみ使用される)もある。 動力源としては、開発初期には適当な動力源が無かったことから充電池による蓄電池式電気機関車として試作されたが、これは充電池の取り扱いの問題もあって普及せず、ガソリンエンジン搭載の内燃機関車へ移行してC2形で本格量産が開始され、その後小型ディーゼルエンジンの一般化によりディーゼルエンジン搭載へ移行している。 内燃動力機については当初、機械式変速機を採用したが、1953年のE2形試作車での試用結果を受けて1954年度からは液体変速機搭載へ移行した。また、初期のものは連結棒(ロッド)により各動軸を駆動したが、これも後にチェーン連動やユニバーサルジョイントとスプライン継手による方式などへ移行している。 1980年には、省力化を図るため製鉄所の構内専用機関車のような無線操縦方式の導入が検討され、試作機が製作されて試用が続けられたが、実用化には至っていない。
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