種類と数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 13:40 UTC 版)
「郡 (アメリカ合衆国)」の記事における「種類と数」の解説
50州中、48州が郡 county を置いている。 アメリカ合衆国にある郡の数は3007であり、郡相当の地域(county-equivalent)を合わせると3141である。 2州(ルイジアナ州とアラスカ州)には county がなく、実質的に同じ行政単位としてルイジアナ州には64の parish、アラスカ州の一部には19のバラ(borough) がある。これらは county-equivalent であり、また、日本語では county と区別せず郡と訳す。 48州のなかにも county がない地域がある。ただし、それらの地域には、国勢調査局により、郡と同等に扱われる county-equivalent(国勢調査局の正式な用語では statistically equivalent entities)が認められており、アメリカ合衆国全土がいずれかの county か county-equivalent に属すようになっている。 これらを含めると、アメリカ合衆国には3088郡があり、平均すると州あたり62郡である。最も郡の少ないデラウェア州は3郡、最も多いテキサス州は254郡である。 この他にも、郡とはあまり訳されない county-equivalent がある。 42の独立市は(日本の市と同様)郡に属さず直接に州に属すので、単独で county-equivalent となる。41独立市の内訳は、メリーランド州ボルチモア市、ネバダ州カーソンシティ、ミズーリ州セントルイスの3市と、バージニア州の38市である。バージニア州では法律により、全ての市が独立市となる。なお、似た制度の市郡 (consolidated city-county) は、市でもあり郡でもある自治体で、独立市のような county-equivalent ではなく正規の郡である。 ワシントンD.C.は、連邦政府直轄の特別区であり、どの州にも属していない。当初は州のように2郡 (county) と2独立市に分かれていたが、現在は1つの county-equivalent である。 アラスカ州には、自治権を持つ郡 (borough) のいずれにも属さない、広大で不連続な非自治郡 Unorganized Borough がある。そこでは国勢調査局が設定した11の統計上の市域 (census area) が county-equivalent となる。 これら全てを含むと、3142の郡と county-equivalent がある。平均すると1州あたり63である(コロンビア特別区は除外して計算)。最多・最少の州は郡のみの場合と同じである。 郡 (county) の数は、1920年代にフロリダ州が12郡を新設して以来、ほとんど増減していない。その後の増減は主に county-equivalent の増減であり、中でもバージニア州の市の増減と、アラスカ州の制度の変更である。 county-equivalent は海外領土にも存在し、本土同様に全領土をカバーする。
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