種類と形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 05:08 UTC 版)
式 各地の出土土器の地域の型は、式で表される。数が非常に多い。土器の編年や系統は、式を用いる。外形と製作技法が細かく調べ記載される。それゆえ、系統や製作者の集団まで推定が可能になる。 板付式土器 板付も、層により、板付1式、2式などと区別される。 発見場所の土器をその系統の土器の名称にすることも多い。板付と同じで、発見した時調査がなされる。次の例がある。 夜臼式土器(ゆうすしきどき) 山ノ寺式土器 総称名称にも式が使われる。板付式を含む、弥生時代すべてに板付式を含む総称が次である、 遠賀川式土器(おんががわしきどき) 縄文土器の形(器種と形式) 鉢(はち)、甕(かめ)、壺(つぼ)、円筒の区別は、口と胴の境のすぼまりで区別される。器の大まかな形状を形で区別し、時代で変わる様式を型と言う。以下のような形があるが、前期や中期、後期、晩期などで仕様、形状が異なる。深鉢形は、焚き火の熱を横から吸収し煮るのに適した形状である。 器種と形 深鉢形土器(はち、口や胴の区別が無く、開いた形) 深鉢形土器は、粗製、精製と区別される事もある。 浅鉢形土器(食器、皿として使う) 壺形土器(つぼ、縄文時代西日本では、めずらしい、口が狭まった形) 甕形土器 (かめ、胴が膨らんだ形) 注口土器(お茶のきゅうす、コーヒーポット、形より上位の分類) 特殊祭器用の装飾の型 火焔型土器 付加形状 さらに、器に加えられた特殊な形状を、 把手付 人形装飾付 片口付 有孔鍔付土器 等と付で表す。底の尖ったものを尖底と言う。底のまるいものは珍しく、丸底と言う。 かなり自由で、刻目突帯(きざみめとったい)などもある。刻み目をいれ、出っ張って土器の周りに廻ると言う意味。 縄文土器の文様 文様は、文と書いて区別する。 無文土器(むもんどき) 押型文土器 条痕文土器 圧痕文土器 刺突文土器 沈線文土器 隆線文土器 磨消縄文土器 刻目突帯文土器(きざみめとったいもんどき、口唇部が膨れる)
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