種類と大きさの分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 23:33 UTC 版)
「ポータブルストーブ」の記事における「種類と大きさの分類」の解説
ポータブルストーブと一言で言っても、大きさと可搬性はそのストーブの設計により大きく異なる。日本のガステーブルと異なり、欧米の台所に置かれる定置式ストーブは文字通り人力では運搬が不可能なほど巨大な物である。こうした定置式ストーブを基準に人力で運搬可能な大きさのストーブは一括してポータブルストーブとして分類されるため、ツーバーナーストーブのようにバーベキューの為に持ち運び使用するものもこれに含む。 ポータブルストーブの中でも最も小型の物はバックパッキング・ストーブ(携帯型ストーブ)と呼ばれる物で、トレッキングや自転車旅行の参加者が背負うリュックサックに容易に収まる程度のものであり、重量も非常に軽量に作られている。 バックパッキング・ストーブはバーナーヘッド、燃料タンクと五徳から構成され、場合によっては三脚などを持つものもある。必要最小限のスペースに収めるために折りたたみが可能な構造を採る物もある。重量はストーブにより様々で、最も単純なアルコールストーブで1-2オンス程度、MSR製タンク別体型加圧式ストーブやガスカートリッジ式ストーブなどの場合は燃料を含まない状態で11-14オンス(310-400g)から1ポンド(約0.5kg)前後である。このためリュックサックを背負い一人で徒歩で移動するような旅の場合にはシングルバーナータイプのアルコールストーブが最も携帯に適しているとされる。 ポータブルストーブの中でも特にキャンピング・ストーブ(可搬型ストーブ)と呼ばれる物の場合、自動車やオートバイ、ボートやカヌー、あるいは乗馬などの乗り物に乗った複数人の参加者が使用することを想定して、シングルバーナーの場合には大型のバーナーヘッドや燃料タンクを備えた重量0.5-1kg前後の物が使用される。この程度の大きさまでの物は携帯型ストーブとしての扱いを受けることもある。 また、キャンピング・ストーブにはツーバーナーと呼ばれる台所に置かれる焜炉によく似た折りたたみ式の大型ストーブが用いられることもある。ツーバーナー式キャンピング・ストーブは風防や強固な三脚が備えられ、大人数での旅行にも十分に対応できる性能を有していることが多い。キャンピング・ストーブは非常に多くの種類が存在するために、使用者の移動手段などにより、最適な大きさや性能の物が選定されて使用される。このクラスの物になると個人単位で持ち運ぶことは難しくなるため、携帯型ストーブというよりも可搬型ストーブと呼んだ方が適切である。
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