種類と帆装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 06:38 UTC 版)
帆装(はんそう)とは船舶工学における帆船の艤装の構成要素で、マストと帆の組み合わせを体系化したものである。多くの場合、以下の3つの構成を含む。 軽微な風での航行性 : 風の多くは至軽風であるため、軽微な風での航行を可能としておく必要がある。 風に応じた対応性 : 可変的な風に対応するため、風の強弱などに応じて帆の調整を可能とする必要がある。 嵐に対する適応力 : 嵐のような極めて強い風の中でも、船を保守するための帆の管理を可能とする必要がある。 帆には横帆と縦帆の2種類がある。横帆は追い風を捉える効率が高く、季節風を利用して長距離を移動するのに向いている。縦帆は追い風の利用効率は劣るが、より風に向かって間切る、つまりより前方から吹く風を利用することができ、操船がしやすいという利点がある。 詳細は「帆」を参照 現在ではFRPなどで出来た硬翼帆や円柱を回転させマグナス効果で揚力を生じさせるローター船などの新方式が開発されている他、船体そのものを帆として利用する研究もある。 以下に挙げるのは一般的に用いられる帆装と、それに類する特徴的な帆装である。一般的な帆装はマストの本数と、そこに張られた帆の種類で分類できる。
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