種別・行先案内
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 04:14 UTC 版)
列車の案内放送は、基本的に「種別・行先」の順(例:快速特急・新鵜沼行き)であるが、駅ホームの自動放送では「行先・種別」の順(例:犬山行き普通)である。しかしながら、最近になって自動放送装置が更新された駅では「種別・行先」の順で放送される。なお、近年投入された車輌には、乗降促進メロディの吹奏装置が設置されている。ただし、鶴舞線直通用の車輌と3100系3次車は「プルル、プルル、プルル」という音の交通局で使われているものと同一(ただし若干音が甲高い)の発車の際に鳴らすブザーが設置されている。 列車の行き先の中には、須ヶ口、佐屋、柏森、伊奈など地元住民・利用客以外は所在地・行政名をすぐに連想できない駅名がいくつかある。そのため特に名鉄名古屋駅では「名古屋本線・伊奈行き急行」、その他の駅では「名古屋方面・急行須ヶ口行き」や「津島方面の電車がまいります」などのような案内放送が聞かれる。過去、支線直通が盛んな時代には特急森上行き、今渡行きなどの列車もあり、系統板の使用が一般的であった時代には、行先横に『名古屋方面』と肩書き(朱書き)されたり、『名古屋』を中央に大書し下部に『方面』、横に小さく本来の行先(『今渡』など)を配した系統板が多用された。 準急以上の列車が各駅停車の区間を走る場合、種別表示幕の表示は時刻表上の種別表示に従う。岩倉以北の準急、豊川線、知多新線などでは、普通に種別変更しない限りは優等種別を表示したまま運行する。 種別板を使用する列車の場合は、1964年ごろから各編成の前頭部に全種別をセットした種別板を装備(常備) し、普通列車は無表示(車体色と同色)の板を使用する。7700系までの各系列・車両(ただし、種別も一体で表示する「逆さ富士」板が装備された7000系・7500系などをのぞく)では系統板とともに日常的に使用されていたが、7700系の廃車(2010年3月)以降は種別幕の故障(破損)などで臨時に使用される場合に限られる。種別板は1964年(昭和39年)5月6日に表示改正され、特急が白地に赤字、急行が黄地に黒字、準急が緑地に黒字と制定された。その後の変遷は以下のとおりである。 準急の種別板は、1980年まで青地に黒字、1980年から橙色地に白抜き文字(ごく短期間のみ使用)、1981年以降は上半白地・下半黄色地に黒字という変遷をたどっている。 急行の種別板は一貫して黄色地に黒字である。また、2005年まで存在した600V区間用の各車両(種別幕装備車を除く)は円形の種別板を装備し、白地に黒字であった(裏面は車体色と同色)。 特急の種別板は、1982年までが白地に赤字、1982年以降は銀色地に赤字(グレーの縁取り)となった。また、特急(座席指定)の系統板も白帯車登場(1982年)前までが黄色地に黒字、それ以降は緑地に黒字 へと変更した。 1977年から1990年まで存在した「高速」の種別板は、白地に青字であった。 回送、団体の種別板は、緑地に黒字である。
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