私は何ものをも恐れない、ただ大衆のみを恐れるとは? わかりやすく解説

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私は何ものをも恐れない、ただ大衆のみを恐れる

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:48 UTC 版)

三木武夫」の記事における「私は何ものをも恐れない、ただ大衆のみを恐れる」の解説

1969年昭和44年12月27日投票が行われた第32回衆議院議員総選挙で、自民党保守系無所属加えると300議席獲得する勝利を得た総選挙勝利余勢を駆って自民党内は佐藤四選への流れ出来ていった。既に6年政権維持してきた佐藤対し、岸は佐藤、岸ともに後継者目する福田政権を譲るよう勧めたが、佐藤は兄である岸の忠告耳を貸そうとはしなかった。福田ライバルである田中次の2年間に力を蓄えて政権獲得目指すため、積極的に佐藤四選を支持した1970年昭和45年秋になると中間派が相次いで佐藤支持表明し前回総裁選立候補した前尾繁三郎佐藤支持明らかにし、佐藤四選は自民党内で既定路線となっていった。 佐藤四選が既定路線となる中で、三木苦し立場に立たされた。三木派内でも総裁選出馬して惨敗喫した三木政治生命危機となる点や、そもそも党内大勢佐藤四選へと流れていく中で三木総裁選立てば三木派冷遇されることになると危惧する声が上がった三木は派内にあった消極論を一蹴し9月24日、「私は何ものをも恐れない、ただ大衆のみを恐れる」と、総裁選立候補表明した三木は自らを支持する国会議員対し郷里戻って政党政治原点立ち返って所信訴える、帰郷運動提唱した三木自身故郷徳島から始まり東京大阪名古屋札幌演説会開き国民向かって自らの所信訴えた三木全国各地で「今日敗れて明日勝利を信じる」と訴え、二年前佐藤三選時には党内で三選の是非について論議なされたのに、四選時にはいったん党内流れ出来てしまったら、長いものに巻かれろといった感じ誰も文句言おうとしないことについて、自身翼賛選挙での体験踏まえつつ、厳しく批判した。そして自らの役割党内若手への繋ぎ役とし、早く若手自民党託していかねば、組織硬直化していくばかりであると総裁選立候補意義説明した三木以外、現職佐藤対抗する立候補者現れなかった総裁選において、三木国民直接所信訴えかけ、マスコミ積極的に活用することによって、圧倒的な力を誇る佐藤対抗しよう試みた三木総裁選立候補帰郷運動マスコミ好意的に報道しており、硬直化した自民党中にあって、クリーンな三木立ち向かうイメージ国民マスコミ植え付けることに成功した。この国民直接話しかけ、マスコミ積極的に利用するスタイルその後ロッキード事件の際などにも行われクリーン三木というイメージ定着寄与した10月29日総裁選で、三木予想上回る111票を獲得した敗れたとはいえ三木今回総裁候補一角としての地位保った一方総裁選出馬見送った前尾は、佐藤陣営から出馬見送り代わりに入閣を匂わされていたが、佐藤四選後の内閣改造見送られ入閣はなされなかった。前尾派内では佐藤利用されるだけ利用されたあげくに捨てられたのに黙っていると、前尾に対す厳しい批判噴出し、派内若手中心に大平正芳派閥を譲るべきという意見強まった結局鈴木善幸仲裁により、前尾から大平派閥領袖交代することになった

※この「私は何ものをも恐れない、ただ大衆のみを恐れる」の解説は、「三木武夫」の解説の一部です。
「私は何ものをも恐れない、ただ大衆のみを恐れる」を含む「三木武夫」の記事については、「三木武夫」の概要を参照ください。

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