私はフランセスとは? わかりやすく解説

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私はフランセス

作者朱川湊人

収載図書赤々煉恋
出版社東京創元社
刊行年月2006.7


私はフランセス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 22:39 UTC 版)

赤々煉恋」の記事における「私はフランセス」の解説

少女Rには、幼い頃から盗癖があった。盗むものは他愛のないものばかりだったが、高校2年生時に万引きしたことを脅され見知らぬ男レイプされ妊娠してしまう。ある宗教団体入っていたRの家族は、教義理由16歳のRを着の身着のままで家から追い出す東京へ出たRが生きるために売春手を染めるまで時間はかからなかった。売春組織に身を置き、警察世話にもなりながら時は過ぎ、20歳になったRは別の売春組織で、性行為の間、腕を後ろ組んでいて欲しいという風変わりな客Mと知り合う変わったリクエストだったが、慈しむような優しい手技に、荒んでいたRの心は癒され、いつしか客と売春婦という関係を越えた恋人同士になっていった。 大手コーヒーショップチェーンの経営者であるMは、Rに部屋教育与えたが、決し自分の部屋にだけは連れて行かなかった。自分以外にも関係のある女がいるのかと勘繰ってしまう、と不安な気持ち正直に話すと、Mは意を決めたように秘密の部屋見せてくれた。そこには、フランセス・オコナーという腕のない女性特大パネル飾られていた。Mは、腕のない女性しか愛せないアクロトモフィリアという嗜好持ち主だった。RはMの部屋暮らし始め、Mは変わらずRを愛したが、彼の心にはいつもフランセス・オコナーがおり、彼女以上の存在なれないことに嫉妬するRは知らず知らずの内に、再び盗癖戻っていた。無意識に物を盗んでいたことに気付いたRは、自分の手なければ盗まずにすんだと、発作的に包丁で掌を突き刺してしまう。Mの親友・D医師診てもらい、Rの心のゆがみに気付いたD医師アドバイスで、Mに「シノニム」という店のテーブル・ナイトに連れて行ってもらったRは、衝撃的な光景目にする。そこは、Mと同じく、腕や脚のない女性しか愛せない愛好家集う店で、脚のないマダムパートナー抱えられ美しく舞う姿にRも魅了されてしまう。そうして、D医師の手借りて少しずつ腕を切断していったRは、Mの「フランセス」となり、生けるフランセス手に入れたMの部屋からはパネル撤去された。

※この「私はフランセス」の解説は、「赤々煉恋」の解説の一部です。
「私はフランセス」を含む「赤々煉恋」の記事については、「赤々煉恋」の概要を参照ください。

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