疑似科学評定サイト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 01:30 UTC 版)
石川は「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」の統括研究員である。 このウェブサイトは、文部科学省科学研究費の支援を受けて運営している。また、同サイトの「疑似科学用語事典ページ」は2015年度柿内賢信記念賞・実践賞の助成を受けており、その理由はこの「用語事典」が市民からの意見を採用して行っているため、「科学コミュニケーションの実践」が評価されたものである。柿内賢信記念賞研究助成金共同研究員として、明治大学准教授の蛭川立、信州大学教授の菊池聡、法政大学教授の左巻健男らがいる。 山本輝太郎とともに運営しており。山本輝太郎は2009年時点で同学部3年生の学生で、超心理学が社会でどう受け止められているかアンケート調査を石川と行った経歴があり、2017年度に博士後期課程に入学し、石川と共同で論文報告した学生である。石川と同じ明治大学情報コミュニケーション学部准教授(また共同研究員)の蛭川立は「輝太郎君がほぼ独力でサイトの構築と運営をしています」と述べている。蛭川立は、この評定サイトについて、 日本語で書かれたものとしては希少価値のある良質な啓蒙サイトだと思う。しかし、広範囲の現象を扱っている一方で、必ずしも個別分野での専門知識を持っていない少数のスタッフによって、短期間で作られたため、まだ不十分な部分が少なくない。このサイトに書かれたことを「明治大学」という大きな組織の見解として、権威づけしたり、批判したりするような議論もあるようだが、それは誤りである — 蛭川立、蛭川研究室「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」について と主張している。 大阪大学の菊池誠は、石川幹人のことを科学の方法論を理解しておらずニセ科学批判ができない疑似科学者だと判断しており、『RikaTan』がニセ科学を特集した際に、石川幹人も執筆するとのことで、はじめ菊池は執筆を断念しようとも考えたが、原稿に「超心理学が疑似科学」だと明記することで原稿を書くことにした。菊池誠は、疑似科学評定サイトをまったく評価しないと批判している。以上の経緯から菊池誠は、「超心理学は疑似科学である」という評定が掲載されたら、評定サイトを見たり、参考にすることを考えてもいいが、そうでない限りは信頼できたものではないと主張している。ただし、先の『RikaTan』の特集で石川は超心理学については触れておらず、幽霊理論の疑似科学性について批判している。 一方、サイトの共同研究員でもある法政大学の左巻健男は「石川幹人明治大学教授が「超心理学者」ということで批判もあるようだが、批判者は内容のどこにそれがマイナス面として出ているのかを指摘してほしいものだ」と述べている。 評定サイトでは、コメントが研究対象となることがあると但し書きされており、次の研究につながった。石川らが「疑似科学信奉者」と名付ける1人の150コメント中134コメントに誤謬があると分析し、用語選択の誤りが最も多いと分析した。
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