疑似速度応答スペクトル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/18 21:34 UTC 版)
「応答スペクトル」の記事における「疑似速度応答スペクトル」の解説
フーリエスペクトルでは加速度の一階積分である速度のフーリエスペクトルを求める場合に、加速度フーリエスペクトルにT/2 π {\displaystyle \pi } を掛けて求めても構わない。ところが、応答スペクトルの場合は加速度応答スペクトルにT/2 π {\displaystyle \pi } を掛けても速度応答スペクトルに理論的には一致しない。そこで、加速度応答スペクトルからこのようにして求めた応答スペクトルを疑似速度応答スペクトルとよび、pSvと表記される。厳密には速度応答スペクトルと一致しないが短周期側では速度応答スペクトルとほぼ等しく、かつ長周期側では周期Tに対して1/Tでゼロに漸近する。このため、本質的には加速度応答スペクトルでありながらも、スペクトルのピークが明瞭になる特徴を持っている。
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