サイトについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/25 14:51 UTC 版)
「ロバート・スミッソン」の記事における「サイトについて」の解説
その他の論文では、スミッソンは美術作品とその環境の関係を探り、「サイト」(site)と「ノン・サイト」(non-site)の概念を導き出した。「サイト」は特定の野外の場所に置かれた作品で、「ノン・サイト」は美術館やギャラリーなど、置ける場所ならどこにでも置ける作品を指す。スミッソンの代表作『スパイラル・ジェティ』(Spiral Jetty)はサイトの作品の代表例で、一方スミッソンには特定の場所を写した写真(空中写真など)や地図などからなる「ノン・サイト」の作品もあり、しばしば元あった場所から移動させた物(石や土など)とともに展示された。1970年に制作された『スパイラル・ジェティ』は、ユタ州のグレートソルト湖にある長さ1500フィートの土砂・岩石・塩でできた長い突堤で、先端が渦巻状になっている。制作年の湖の水位が非常に低かったため、湖の水面が元通りに上昇する年には完全に水没する。 1973年7月20日、スミッソンはテキサス州でのプロジェクト『Amarillo Ramp』の予定地を調査していたときに、飛行機の墜落で死亡した。彼の早すぎる死や残る作品の少なさにもかかわらず、スミッソンの作品は現在も高く評価されている。
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