疑似科学の拡大助長に対する批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/23 22:17 UTC 版)
「TOSS」の記事における「疑似科学の拡大助長に対する批判」の解説
TOSSがEM(有用微生物群)についてその当初から環境教育として積極的に採り入れてきたことで、疑似科学を助長しているとの批判がある。また、TOSSは、発達障害の子供を持つ保護者団体などから「偏見を助長する」との批判がある親学や、歴史的根拠がない、と指摘される江戸しぐさなども取り込んでいることでも批判を受けている。 「水からの伝言」への疑似科学批判のなかで、「水からの伝言」についての授業実践例がTOSSランドに登録され、TOSS関連書籍の中でも紹介されるなど、TOSSの活動のなかで用いられた。 また、科学者の間では疑似科学であるとの評価が定着したゲーム脳もまたTOSSでは広く取り上げられ、関連書籍や雑誌で紹介されてきた。 そして、ゲーム脳を扱ったコンテンツは2007年3月まで数件登録されたままであった。 また、文明史家の原田実によって歴史的、道徳的観点から疑問点が指摘された江戸しぐさについてのコンテンツも存在する。 加えて、前記のEMについて、TOSSランドに環境教育のサブカテゴリとしてEMを明示して多数のコンテンツを登録している。こうしたことから、TOSSは疑似科学を排除したわけではなく現在でも拡大助長していると批判する人々は判断している。そのほか、疑似科学と一般に判断されているものでTOSSで扱われているものに脳内革命が挙げられる。 これらの疑似科学は、主に道徳や総合的学習において取りあげられる割合が高い。背景には、教師が、児童に教える過程では、単純で分かりやすく教えることを求める傾向があり、科学的な検証を経ることなく、無批判、盲目的にTOSSの指導法を信じているものと考えられ、TOSSが本来目指しているとされている「追試による指導法の発展」が、機能していないと批判者は判断している。 また、向山とTOSSが確信的なオカルティズムに基づいているとし、これを愚民教育であるとする批判もある。
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