産出状態とは? わかりやすく解説

産出状態

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 08:50 UTC 版)

縞状鉄鉱床」の記事における「産出状態」の解説

主に産出するのは38億年~19年前年代地層で、それ以後は約7億年前一時期堆積したのみ。特に27年前19年前時期に非常に大規模な鉱床形成された。例え北アメリカ大陸カナダ東部ラブラドールからケベックにかけての鉄鉱床は1,000kmに達しその先切れ切れながらアメリカ合衆国五大湖周辺まで約2,000km以上も続いている。その他オーストラリア(Hamersley)、旧ソ連KurskKryvyi Rih)、南米インド中国吉林省)、南アフリカ北ヨーロッパ(右写真)に大規模な鉱床がある。 これらの鉱山では大規模な露天掘り採掘が行われ、内陸部にある鉱山から積出港までは、長大貨物列車運ばれる例え南アフリカでは全長2660m、重量2トン南アフリカの鉄道より)の貨物列車輸送されている(ちなみに日本貨物列車重量は1,000トンである)。 縞状鉄鉱床はその成分によって3種類の岩相分類されるいずれの岩相も数cm以下の厚さ鉄分の多い層と鉄分少なケイ酸塩鉱物主体の層が繰り返して縞模様呈するFe)を最も多く3035%)含有し鉄鉱石として重要なものは「酸化鉄相」と呼ばれる岩相鉱物組成としては赤鉄鉱Fe2O3主体のもの、磁鉄鉱(Fe3O4)主体のもの、両者混合物のものがある。その他にFe分が2530%程度少なく鉄鉱石としての値打ちあまりない炭酸塩相」と「珪酸塩相」がある。炭酸塩相は含鉄鉱物として炭酸塩である菱鉄鉱FeCO3)を主体とし、珪酸塩相は珪酸塩複雑な化合物である蛇紋石(Fe6Si4O10(OH)8)を含む。 また産出状態を元にスペリオル型」と「アルゴマ型」という分類がされる縞状鉄鉱床大部分スペリオル型として産出する。これはアメリカスペリオル湖北側鉱床オーストラリア南アフリカなどの大規模鉱床相当し下記シアノバクテリア活動による酸素供給成因とすると考えられている。成分酸化鉄相、炭酸塩相、珪酸塩相を主としている。一方アルゴマ型はスペリオル型よりも古い時代無酸素状況下に生成した鉱床で、鉱床範囲は数kmスペリオル型よりかなり小さく、数も少ない。アルゴマ型は、周囲火山由来岩石見出されることが多いので「火山活動影響受けた」とされ、またカルシウムマンガン比較多く含むことから「炭酸塩岩として沈殿したものが堆積後の後続作用酸化鉄鉱物変化した」とされている。

※この「産出状態」の解説は、「縞状鉄鉱床」の解説の一部です。
「産出状態」を含む「縞状鉄鉱床」の記事については、「縞状鉄鉱床」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「産出状態」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


このページでは「ウィキペディア小見出し辞書」から産出状態を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から産出状態を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から産出状態を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「産出状態」の関連用語

産出状態のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



産出状態のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの縞状鉄鉱床 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS