特命車・特命ヘリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 05:49 UTC 版)
特命車 前番組である『特別機動捜査隊』に引続き、日産自動車が番組提供および車両提供していた。 劇中の覆面パトカーとして登場していた、セドリック、グロリア、スカイラインの日産車各車種は、4年に一度のサイクルでフルモデルチェンジされる度に新型に代替されており、番組のオープニング映像もその都度変更されていた。 番組のオープニング映像で覆面パトカーが疾走する形式は、前番組の『特別機動捜査隊』の流れを引き継ぎ、ブラックのセドリック(330前期型→430前期型。いずれもセダン)・ホワイト、イエロー、シルバーのスカイライン(C110型=通称ケンメリ。この車のみ2ドアハードトップ)→C210前期型(通称丸目ジャパン)→C210後期型(通称角目ジャパン)→R30前期型(通称ニューマン。ジャパン、ニューマンともセダンを使用)→ホワイトのグロリア(330前期型→430前期型。先頭を走るセドリックと同様)の順に疾走する形式であった。ニューマンこと6代目スカイライン(R30型)は1981年デビューであり、劇中でもすぐに登場していたが、オープニングでは一代前のジャパン(C210後期型)のままとなっていた。1983年の3代目オープニングからは、セドリック(Y30前期型4ドアハードトップ)・スカイライン(R30前期型)・セドリック(先頭を走る覆面パトカーと同一)の順に疾走する形式に変更され、1986年の4代目オープニングからは、前年のフルモデルチェンジにより代替導入されたスカイライン(R31前期型=通称7th・セブンス。4ドアハードトップ)が先頭となり、後続にセドリック2台(Y30前期型)の順に疾走する3台体制が続いていたが、後の5代目オープニングからは、追加導入されたセドリック(Y30後期型4ドアハードトップ)が先頭となり、後続にスカイライン(R31前期型)・セドリック2台(Y30前期型)の順に疾走する4台体制に改められている。 主演の二谷英明は、劇中の覆面パトカーとして登場していたセドリックの専属CMキャラクターを、1972年(3代目にあたる230後期型。同年8月の4ドアハードトップ追加発売時)から1987年(6代目にあたるY30後期型)まで、4代に渡って約15年間務めていた。その他、フェアレディZ(S130型)なども一時的に登場していた。 使用車種の詳細については「特命車」を参照 特命ヘリ スタート時において番組の特色として用意されたのが、専用ヘリコプターの存在である。ヘリの使用自体は他の刑事ドラマでもあるが、ここまでメインに扱うケースとしては本作品が唯一無二である。最初期ではほぼ毎回のように登場し、クライマックスでの追跡シーンや事件現場への移動手段などに使われた。だがヘリを必要としない捜査が増えていった点や予算の都合などもあり、次第に出番も減り、最終的には完全に姿を消した。操縦は回によって刑事自ら(主に桜井、紅林。2年目には吉野がヘリを操縦している回もあった。)か、専属のパイロットが担当。当初は特命ビルの屋上から発進できるよう待機していたが、次第にヘリポート待機に変更。ベースは日本農林ヘリコプターのベル47型(47G3B-KH-4)で、2年目にはドア無し仕様のヘリが、終盤ではJA9343型やヒューズ 369(JA9380)型の特命ヘリも登場した。当時のテレビドラマの多くは朝日航洋所有のヘリコプターを使用していたのに対し、東映では2000年ごろまでベル47型ヘリを作品に起用していた。なおレギュラーキャストの中で藤岡のみが自家用飛行機の操縦免許を所持していた。
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