特別二等車 客車形式一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 07:13 UTC 版)
「特別二等車」の記事における「特別二等車 客車形式一覧」の解説
特別二等車形式一覧形式同時期の三等車による分類製作方式製作年度製造両数定員座席中心間隔特徴単位 年 両 人 mm スロ6060系 木造車鋼体化改造車 1950 30 44 1,250 木造車の鋼体化改造により製作された。当初一等車として計画されたため、冷房搭載準備車だが冷房化されず。欧米人の乗車を想定し座席間隔が広い。 スロ501950 10 48 1,100 鋼体化改造車だが、予算の関係で新造車扱いとなった。落成時はスロ61。定員確保のためスロ60より座席間隔を詰めた。 スロ51スハ43系(44系) 1950 60 52 1,100 初の新造特ロ。冷房の設置を前提とした設計を行わず、その分客室が広くなり定員が増加した。 スロ521951 - 18 52 1,100 窓を二重にするなど、スロ51を北海道向けに改造した形式。 スロ531951 30 48 1,160 スロ50・51・52を運用したところ、座席間隔がやや狭いと判断されたことから、座席間隔を再拡大した改良増備車。1,160mmの座席間隔は以後、2000年代に新造された標準的な特急用グリーン車にまで踏襲されている。後年に至るまでの優等列車用座席車の基本様式を確立した形式である。 スロ541952 - 55 47 48 1,160 スロ53の近代化形で、基本構造を踏襲したが室内灯に蛍光灯を採用。1960年代中期以降分散式ユニットクーラーで冷房改造・TR23形台車化等の改造を受けつつ、1983年まで営業運転された。スロ54は2両(26・29)が先行試作冷房改造のため、従来の屋上冷房車とは異なり床下冷房車で、改造当初はマロ55だったが、後にTR23形台車に振替えたためにスロ54に戻った。 ナロ1010系 軽量車体 1957 - 58 33 48 1,160 特急「つばめ」・「はと」に使用され、後年冷房改造の上、オロ11に改称。 軽量客車のナロ10(軽量台車装備)を除く各車は、ばね定数を落とした鋳鋼ウイングばね台車TR40Bを当初から装備し、重量は嵩んでも乗り心地を良くしていた。また、スロ53形以降には防振ゴムを追加した。 1960年代以降、スロ53以前の旧特別二等車は余剰化に伴って荷物車に転用改造された例が多い。
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