父親の遭難と募金騒動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 03:07 UTC 版)
父親は仏教を信仰し、「守護の丘」の主宰、齋藤悠翠(本名:齋藤茂勝)として活動をしていた。2013年10月10日、茂勝は新潟県巻機山米小沢を登山中、遭難。二日後の12日には南魚沼署が捜索を開始した が、警察と消防の捜索では動員に限界があるため、民間の山岳隊やガイドらに捜索依頼をする必要があり、その際に10人の捜索チームとして一日にかかる費用の上限50万円など(ヘリコプターを使用した場合などは更にかさむ)は、募金によって工面することを同日中(12日)に自身のブログにおいて発表した。また、集金された金額に余剰が出た場合は、生還時には茂勝の社会復帰のための支援金及び新潟県山岳遭難防止対策協議会への募金、死亡時には葬儀・追悼及び新潟県山岳遭難防止対策協議会への募金などに使用するとしていた。しかし、これについて警察から、捜索にかかる多額な費用の詳細を一般に開示することにより、人命救助の活動を営利目的で行っている団体や機関があると誤解を与えかねないとの判断があり、情報取扱いの指導が入った。また、遭難当初は概算が不明だった捜索費の全貌が明らかになったことから過度に募金が集まることを懸念し、翌13日午後1時6分に募金の受付を終了したとTwitterにて報告し、同日午後3時45分に自身の公式ブログでも同様の報告を行った。 同月18日午前2時頃、これまでに378,273円の募金が集まったと自身のブログで報告し、募金の運用については本人や親族、友人、捜索協力者で構成される『有志齋藤茂勝捜索会』が厳重に管理・使用していく(個人の賃金等では使用しない)ことを表明した。その後、同月27日にはネット上で多くの批判が巻き起こった今回の騒動についてブログで謝罪を行い、知人も含めた62名から総額583,273円が集まったと報告、その上で使途などについては可能となった段階で改めて報告するとしていた。捜索活動は10月12日から10月18日まで行なわれ、調査・証人として依頼した弁護士を通じて全額が南魚沼市山岳遭難救助隊へ支払われたことを確認したとしており、同年12月25日には全額を茂勝の捜索活動のために使用したことを自身のブログで報告した。 2014年4月10日、巻機山を訪れていたスキー客が標高1730メートル付近の窪みで頭蓋骨を発見し、歯の治療痕などから17日までに父親の茂勝の遺体と確認された。
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