災いを齎す存在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 06:11 UTC 版)
「天の神話 地の永遠」の記事における「災いを齎す存在」の解説
八条秀人(はちじょう ひでと) 「氷刀の将軍」から登場。徳川将軍家の血筋の22歳で、頭脳明晰、常に場のリーダー。周囲の評判では切れ者・野心家・生まれついてのリーダーとのことである。白羽司に憑いていた氷雪神の気を引き自身の野心のために「氷刀の将軍」と名乗り、予告殺人を行って当代〈日巫子〉こすもを我が物にしようと企む。こすもと日嗣の幸福を守ろうとした由良が氷雪神を説得したことでその件は阻まれてしまう。その後、「ニワトリの哭く夜」でこすものクラスメイトの父親にカリウム注射して重体に陥らせてニワトリの神(鬼神)を我が身に移し、こすもを手に入れようとして鬼神に心を食われかけ失敗した。その後、度重なる事件の犯人であることから厳重に拘束された上で入院中だった。もはや再起不能だと思われていたが、「黄金の花嫁」で日嗣が安芸宮家の血を引くかもしれぬと噂が立ったため、指先が伸びて貫く仕掛けになっている義手の左手で剣の達人を襲って日嗣を殺すための練習台にしている。優人の制止を聞かずにこすもを狙い続け「シャンバラの花嫁」で宝宮冬羽を騙して結婚し、彼女に仕える「管狐」を奪って使役し、こすもを拉致することに成功する。しかし、本来の主である冬羽の最後の命令を受けた「天狐」に倒され、搬送先の病院で息を引き取る。優人を姉と慕い、優人のために国を作ろうとして絶命した。 大賀沙和(おおが さわ) 沙菜の双児の姉妹。川で溺死するも"黒いオシラサマ"の力で蘇って以降、虫をばら撒いて事件を起こす。名雲の事件で姿を消す。 生駒実勝(いこま さねかつ) 「アスモデウスの馬」で淡島神の予言でこすもの前に現れた敵。神話でスサノオに惨殺された天界の馬「天斑駒(アマノフチコマ)」を祀る神社の出身。スサノオを降ろす日嗣とは敵同士で、青い色のサイダー飲料「ブルーホース」に製造段階で虫の卵を入れて販売しばら撒いている。こすもを手に入れようと企む。由良に虫の卵を憑かせたため、激怒した氷雪神が攻撃するも「何か」が付いていて効果はなかった。安芸宮家の血を引く者だと証明されれば日嗣がこすもと結婚できることを知り「マレチ~稀血~」で人間ドックセンターの女性職員を誘惑して検査の血液をすり替えるが、その工作を見破られて失敗し捕縛される。 八条優人(はちじょう ゆうと) 八条の兄。心療内科医。生物学上は男性でも由良と同様に性同一性障害で精神と肉体の性自認が異なり、内面は「秀人を溺愛する女性」である。そのため、安芸宮家に家庭教師を務めていた頃、匡は女性の印象を持っていた。秀人に「姉さん」と呼ばれ、彼を守るも愛する弟の心を奪い、傷つくばかりの元凶と看做すこすもを憎悪している。安芸宮家に家庭教師として出入りした過去があり、日嗣の義伯母・茉莉香に請われて肉体関係を持ち、倭の実の父親である。虫使い。同じ能力を受け継いだ倭を操り、こすも殺害を企む。闇そのものと化しており、倭に蟲を注ぐ際、子供たちを操ったことに激怒したこすもが招神したアマテラスの光に焼かれ、顔の右頬に火傷を負う。「蟷螂の斧」で最愛の弟を失い深い悲しみが憤怒に変わり、周囲の人々を操り憎いこすもの暗殺を企む。歪んだ愛憎により闇そのものと化しており、最終話「トオツカミエミタマエ」でこすもが招神したアマテラスの光を浴びて消滅した。
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