火星1号
分類:月・惑星探査
名称:火星1〜7号
小分類:火星探査
開発機関・会社:ソ連
運用機関・会社:ソ連
打ち上げ年月日:火星1号:1962年11月1日/火星2号:1971年5月19日/火星3号:1971年5月28日/火星4号:1973年7月21日/火星5号:1973年7月25日/火星6号:1973年8月5日/火星7号:1973年8月9日
運用停止年月日:火星1号:1963年6月19日/火星2号:1972年3月/火星3号:1972年3月/火星4号:1974年2月10日
打ち上げ国名:ソ連
打ち上げロケット:ソユーズA-2-e(火星1号)/プロトンD-1-e(火星2〜7号)
打ち上げ場所:バイコヌール宇宙基地(チュラタム射場)
ソ連の火星探査機で、満足な成果を上げたものはひとつもありません。火星1号は、世界最初の火星探査機でしたが、火星に到着する前に交信が途絶えました。次にゾンド2号の名で打ち上げられた火星探査機も、同じように途中で故障してしまいました。それから7年の間をおいて、1971年には火星2号と火星3号がペアで打ち上げられ、火星着陸を目指しました。しかし2号と3号が到着したとき、火星は砂嵐の真っ最中で、着陸カプセルは強風に巻き込まれて壊れたのか、ほとんどデータを送ってきませんでした(周回軌道に乗った本体は火星の観測をおこないました)。1973年には、火星周回を目指す火星4号/5号と、ランダー(着陸機)を送り込む火星6号/7号の四つの探査機が同時に火星に送られましたが、火星6号のランダーは火星表面に降りる前に消息を絶ち、火星7号はコースが逸れて火星に着陸できませんでした。
火星4号も火星を逸れて周回軌道に入れず、火星5号だけが火星の衛星となって、表面の地形の画像を送信してきました。
1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
本体は円筒形にトロイド形推進剤タンク、2枚の太陽電池板、側面に直径2.5mの高利得アンテナ、本体上部に傘形の熱遮蔽板を持つランダーを搭載していました。幅5.9m、高さ4.1m、打ち上げ重量(ランダーとも)3,495kg。
ランダーは直径1.2mの球形で、重量は450kg(推定)。熱遮蔽板は直径2.9m。
火星4号/5号は、ランダーの代わりに観測装置を搭載していました。打ち上げ重量は4,385kg。
2.どんな目的に使用されたの?
火星表面へのランダー送るために打ち上げられました。ランダーにはTVカメラ、質量分析計、温度・気圧計、土壌分析装置を搭載していました。
3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
火星6号のランダーは火星大気圏降下中に交信が途絶えました。火星7号は火星から1,300km逸れて大気圏への突入を失敗しました。
4.打ち上げ・飛行の順序はどうなっているの?
火星6号は、パーキング軌道から火星への太陽中心軌道へ。1974年3月12日、火星から5万5,000kmの距離でランダーを切り離し、ランダーは5.6km/sで火星大気圏に突入しました。パラシュートで減速しましたが、着陸は確認されませんでした。本体は火星の近くを通過しました。
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