まん‐さく【満作】
マンサク
まんさく (満作)









●わが国の固有種で、本州の関東地方西部以西の太平洋側から四国・九州に分布しています。山地の斜面や尾根に生え、高さは2~5メートルになります。葉は菱状円形から広卵形で互生し、縁には波状の粗い鋸歯があります。3月から4月ごろ、葉が展開する前に黄色い花を咲かせます。花弁は4個。山で一番早く咲くことから「まず咲く」が訛ったという説と、「豊年満作」からきたという説とがあります。
●マンサク科マンサク属の落葉小高木で、学名は Hamamelis japonica。英名は Japanese witchhazel。
満作
◇満作の条件
①葉焼けを起こさないようにして、できる限り強い光に当て、日照時間を長くすること。
②根腐れを起こさない範囲で、できる限り水を与えること。
③肥料焼け(多肥障害)を起こさないように配慮して、できる限り肥料を与え、与えるチッソ肥料(N)とカリ肥料(K)のバランスがよいこと。
④二酸化炭素を充分に供給できるように、できる限り風通し(通風)をよくすること。
⑤日中に生産した糖エネルギーを、葉から根やバルブに転流させるため、夜間の気温を日中の気温より5~10℃下げること。
⑥30℃を超える熱帯夜は株を衰弱させるので、できる限り15~25℃の間で温度管理すること。
以上の条件で立派な株ができあがる。更に、
⑦蕾が膨らむ時の温度と湿度を適度に保つ。
⑧蕾が充分に開花できるように、開花前に水をたっぷり与える。この水を「花水」という。
豊作
(満作 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/02 08:45 UTC 版)

豊作(ほうさく)は、農作物が平年より多く収穫できること。豊作の年を豊年(ほうねん)と言い、主に穀物が豊作の場合は満作(まんさく)と表現する場合がある。反対の状況を不作(ふさく)あるいは凶作(きょうさく)という。 豊作は気候変動や土壌の状態が農作物にとって理想とする状態で収穫期までの間、推移することにより起こるが、ある農産物には気候の推移が理想になっても全ての農産物にとって理想となるわけではないので別の農産物が不作になる場合もあり、その逆も起こりうる。したがって年や地域により豊作となる農産物が異なる。近年ではハウス物など気候要素を管理する物も多くなり、そのような農作物においてはある程度の需給調整が行えるため、一般的には天候に左右される農作物に限定して豊作・不作と言う場合が多い。
豊作祈願
近世以前の日本などの社会では農民は収穫した農作物のうち平均的な収量の一定割合を年貢や税として収める必要があったため、豊作は税の比率が下がることと同等で、手取りが増えることであり望ましいことであった。そのため、豊作に御利益のあるとされる神などへの信仰が発生し、日本では五穀豊穣に御利益があるとされる神社が日本各地に多数存在するようになった。童謡の『村祭り』では鎮守神に豊作を感謝する祭りの様子が歌われており、2番の歌詞に豊年満作と続けて用いられている。
豊作貧乏
豊作が過ぎた場合は需要に対し供給過多となり、しばしば価格低下を起こす。この現象を豊作貧乏といい、自動車や鉄道での遠隔地への流通が容易になった近年は、豊作は生産者にとって必ずしも喜ばしいことではなくなっている。
価格が下がりすぎると流通コストなどを含めると利益が確保できなくなるため、本来なら質の落ちる農作物を使用する加工用原料にまわしたり、流通させずに廃棄したりすることもある。もったいないという意見があるがこれにはいくつかの理由がある。一つは凶作対策で多めに農作物を生産する背景があり、もう一つは廃棄せずに販売すると農作物の価格が下落を続け結局、農家の首を絞めることにつながるからである。
近年では、2005年にタマネギが豊作となった北海道北見地方において、生産調整のため廃棄を行った例がある。また、2006年は愛知県の渥美半島でキャベツ、大根、白菜が大豊作で出荷価格は半分以下にまで落ち込み、生産調整のため廃棄処分が行われた。また、全体的には2006年はほかにもタマネギやレタスも大豊作で全体での廃棄量は約2万2000トンになった。
これらの廃棄処分は、主に農業協同組合が農林水産省に届出、緊急需給調整として受理されて行う。協力した大規模農家には交付金が支給される。半分は農家の積立金のとりくずし、半分は税金から補填される。
外部リンク
- キャベツの緊急需給調整について - 農林水産省
関連項目
「満作」の例文・使い方・用例・文例
- >> 「満作」を含む用語の索引
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