深川・森田屋の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 17:29 UTC 版)
80年続く老舗仕出弁当店。関東大震災後、浅草から青柳商店の隣に転居した。1940年(昭和15年)、食材の入荷困難や減収により東京での生活が困難を極め、軍需景気に沸く高崎へ移転する。 森田 まつ(もりた まつ) 演 - 秋野暢子 森田屋の大女将。歯に衣着せぬ性格だが一本筋は通っている。「店の味と信頼を落とさないこと」がモットー。滝子とは、深川に転入時の挨拶で言葉遣いの間違いを笑われて以来の犬猿の仲。 家出し、路頭に迷った小橋母娘を雇い入れる。仕事に不慣れな母娘の尻を叩くが、松と竹の弁当の届け先を間違えた際には、松の客だけではなく竹の客にも謝罪した彼女たちの心意気を気に入る。 息子夫婦が切り出した高崎移転に当初は猛反対するが、妊娠した富江の身を労るために承諾し、再び東京に戻ることを誓い深川を去る。 終戦後に体調を崩し、息を引き取る。 森田 宗吉(もりた そうきち) 演 - ピエール瀧 森田屋の大将(まつの息子)。荒くれ者で口は悪いが人情味には厚い。 将棋好きで、仕事の合間には長谷川や隈井と対局している。 終戦後、照代とともに東京に戻り、和洋食店「キッチン森田屋」を開業。雑誌「あなたの暮し」の料理記事に協力する。また、水田と鞠子の結婚式の媒酌人を務める。 1958年(昭和33年)、従業員である南の腕前を認めたことと加齢や腰の限界から、南に店を譲り高崎に住む富江夫婦の世話になることを告げる。 森田 照代(もりた てるよ) 演 - 平岩紙 宗吉の妻。穏やかで親切だが、「目が笑っていない」と周囲からは思われがち(自覚もしている)。 家事育児や店の仕事を完璧にこなし、家族仲を円滑に保つために陰ながらに立ち回る、富江が憧れる母であるが、宗吉の浮気を疑うと彼の顔に引っかき傷を付けたり、家族が大声で喧嘩を始めると雷を落とす恐ろしい一面を持つ。 森田屋が経営困難に陥った際、実兄が高崎で食堂経営を成功させていることを知り、一家での移転を切り出す。 終戦後、儲けを重視し洋食屋を始める宗吉の決意に対し、まつの遺志を継がないことで複雑な思いを抱くが、やがて思いを理解した宗吉の和洋食店へ方針転換の案に了解する。 森田 富江(もりた とみえ) 演 - 川栄李奈 宗吉・照代夫婦の娘。鞠子とは同い歳だが、小学校卒業後は自らの希望で進学せず森田屋で働き出す。 家業が心底好きであり、女学校の制服に憧れて常子の勧めで着用して遊びに出かけたものの、仕事が気になり早々に帰宅する。その際に長谷川から制服姿を褒められたことを機に、周囲に内緒で彼と交際する。 1940年(昭和15年)長谷川の子を身籠り、結婚する。 長谷川 哲典(はせがわ てつのり) 演 - 浜野謙太 森田屋の板前。調子者で気の良い性格。 富江と結婚し、森田一家とともに高崎へ移転後は出征したが終戦後に無事復員。 高崎に移転して以来、妻・富江と共に登場していないが、1958年(昭和33年)店を任されるまでに板前として成長したことが宗吉・照代に語られる。
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