沿線の都市と観光地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/16 23:38 UTC 版)
ナイアガラフォールズ エリー湖からオンタリオ湖にそそぐナイアガラ川の滝。世界的に有名で、滝に近づくことのできる霧の乙女号を始め、様々なアトラクションやショッピングが楽しめる。 トロント オンタリオ州州都であり、カナダ最大の都市である。先住民の言葉「トランテン」が語源である。元々はフランス領だったが、英仏による七年戦争でイギリス領となり、その時に州都に定められた。北アメリカ屈指の多民族都市である。 キングストン 海上防衛の要の都市として栄えた。1841年から1843年までカナダの首都がおかれたこともある。その当時の建物は、今は博物館や市庁舎として活用されている。 ガナノクェ キングストンから少し下ると、ガナノクェである。ここからサウザンド・アイランズへの便がある。その名の通り、大小さまざまな島々が浮かぶ絶景の地である。かつて先住民は、ここを、偉大な精霊の庭と呼んだ。 オタワ カナダの首都である。オタワ川で、カナダ国内の英語圏とフランス語圏が分かれる。フランス語圏は、オタワ川の向こうのガティノーからフランス語圏が始まり、一方、国会議事堂等の首都機能は英語圏の方にある。オタワとは、先住民の言葉で「交易」を意味し、毛皮の交易地であった。1857年に、当時の仮想敵国アメリカからも離れていて、イギリス系とフランス系、それぞれの居住地の境界にあるため、ヴィクトリア女王がこの地を首都と定めた。 モンテベロ オタワの東約70キロにある。サミットG7(当時)会場にもなったフェアモント・シャトー・ホテルやゴルフ場、テニスコートなどもあって、高級リゾートとなっている。周囲にある公園では、放し飼いのバイソンやムースを、車から見ることができる。 モントリオール 人口350万の、カナダ第二の都市である。ここも毛皮の取引で発展した。公用語はフランス語で、特に、石畳の旧市街はフランスの色彩が強い。 トロワ・リヴィエール モントリオールと、ケベック・シティーとの大体真ん中辺りに位置している。ケベック・シティーに次ぐ歴史があり、セントモーリス川が、河口で3本に分かれているため「3つの川」を意味するこの名がつけられた。ここの街路樹はサトウカエデである。 ケベック・シティー セントローレンス川の幅が狭くなったところであるため、先住民の言葉で「狭い水路」を意味する「ケベック」の名がついた。 北米唯一の城塞都市でもある。フランス人探検家サミュエル・ド・シャンプランがこの地に住み着いたことで、フランスの植民地となり、やはり毛皮貿易で栄えたが、七年戦争でフランス軍が敗れ、イギリス領となった。しかし、フランス系が多かったため、文化面ではフランスの影響が保たれた。2つの旧市街は、いずれも、1985年に、ユネスコの世界遺産に登録されている。 イースタン・タウンシップス モントリオールの東にあるシャーブルックから南の一帯をこう呼ぶ。アメリカ独立戦争時、イギリス支持の王党派が多く移住してきて、元々いたフランス系住民と共存し、独自の雰囲気が生まれた。果樹園や麦畑、トウモロコシ畑が点在し、またワイナリーもある。平地が多く、ハイキングやキャンプ、サイクリングが人気スポーツである。 ローレンシャン モントリオール北部にある高原で、以前は結核患者の保養地だったが、現在はリゾートとなっている。メープル街道でも特に人気があるうえに、乗馬やハイキング、冬は犬ぞりやスキーもできる。湖も多く、カヌーやヨット、クルーズも盛んである。
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