水運事業とは? わかりやすく解説

水運事業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 20:26 UTC 版)

満洲国国有鉄道」の記事における「水運事業」の解説

国鉄特有の珍しい附帯事業である。ここでの「水運」とは船を用いて河を航行する舟運のことで、満洲北部いわゆる北満から沿海州方面横たわる大河松花江黒竜江ウスリー江上り下りするのである。その規模連絡船程度のものではなく起点から終点まで3日から長い場合11日かかるほどの大規模なものであったこのような舟運事業始まった背景には、これらの河が大きな船航行適す大河であること、そして松花江黒竜江支流ながら北満の穀倉地帯横断しており、鉄道では回収しきれない貨物収入見込まれることにある。 これらの河における舟運列強が関わった歴史古く1854年ロシア黒竜江通商用いたのを嚆矢とする。1858年ロシアは璦琿条約によって、さらに松花江航行獲得し自国領内ウスリー江合わせて70年近くロシアがその利権握っていた。 ここに鉄道同じく1920年頃から奉天軍閥によって「利権回収運動」が始まり1924年松花江ロシア航行禁止され1926年には全ての船舶埠頭奉天軍閥側に没収された。奉天軍閥ではこれを「東北海軍江運処」に管理させ、さらに「東北航務局」に経営委託するようになった。またこの他奉天軍閥江防艦隊に「広信業処」という水運部門があった。 奉天軍閥崩壊し満洲国成立するとこれらは鉄道同様満洲国交通部がその利権受け継ぐことになり、1933年3月1日鉄路総局発足同時に経営委託されることとなった。この時点満洲事変などのために、各河川の船の航行はほぼストップしており、鉄路総局ではまず哈爾浜-大黒河-漠河間という、松花江下り黒竜江上る航路復活させた。またこの年民間船過度競争をしてつぶし合いになるのを防ぎ河川舟運統制するために「哈爾浜航業聯合会」を組織している。 翌1934年には、東北航務局・広信業処など奉天軍閥当時のままであった部署を「哈爾浜水運局」へ統合。また航路延び哈爾浜-虎林間という松花江黒竜江下りウスリー江に入る航路復活。また松花江の上流側にも扶余吉林などへ航路延びた1940年時点では哈爾浜佳木斯黒河中心に路線設定され哈爾浜-富錦所要4日間で毎日運航、その他は月に6往復から19往復までさまざまであった

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水運事業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 14:34 UTC 版)

華北交通」の記事における「水運事業」の解説

華北交通業務には鉄道自動車陸運事業だけでなく、内水河川での水運事業も含まれていた。華北交通による水運事業は1939年昭和14年9月小清河の済南付近旅客営業開始したのが始まりで、同年10月には南運河子牙河東北河の天津付近でも旅客輸送始まった当初汽船による営業であったが、後に華北地域民間ジャンク船統制し運用するようになった1943年昭和18年10月末には旅客輸送航路総延長は2529km、貨物輸送航路総延長は4213kmに達したものの、河川水位が不安定なために船に貨物満載できず、輸送効率低かった。水運事業の輸送実績不調であり、合理化図ってもなお年々赤字拡大したため、1945年昭和20年3月からは民間ジャンク船統制取りやめて自由化し、華北交通による水運事業は会社所有の船による軍用社用品の輸送のみに縮小された。

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