民間開業
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「サウス・ブルックリン鉄道」の記事における「民間開業」の解説
サウス・ブルックリン鉄道&ターミナル会社 (South Brooklyn Railroad and Terminal Company) が1887年9月30日に設立され、ブルックリン・バース・アンド・コニー・アイランド鉄道ウェスト・エンド線の38丁目と9番街の交差点北西付近から38丁目西端、3番街との交差点付近まで路線を建設した。この線路はブルックリン・バース・アンド・コニー・アイランド鉄道にリースされ、39丁目フェリーまで列車が運行されるようになった。1892年、サウス・ブルックリン鉄道&ターミナル会社は用地の購入を行い3番街にターミナル駅と貨物倉庫を建設した。同社は自社の鉄道車両は保有しておらず、39丁目フェリーターミナルへの列車の運行を行いたい別の鉄道会社へ路線をリースしていた。 1890年、プロスペクト・パーク・アンド・サウス・ブルックリン鉄道カルバー線が路線に接続された。プロスペクト・パーク・アンド・サウス・ブルックリン鉄道は1893年にロングアイランド鉄道 (LIRR) に買収された。ロングアイランド鉄道からの列車は蒸気機関車が牽引していたが、蒸気機関車では貨物列車の運行ができなかったことから1899年に路線は電化された。しかし、オーシャン・パークウェイとキングス・ハイウェイの交差点にあったブルックリン・ジョッキークラブ競馬場へ向かう特別列車には蒸気機関車が使用された。1899年12月、サウス・ブルックリン鉄道&ターミナル会社は倒産し、1900年1月13日にサウス・ブルックリン鉄道として再編成された。 1902年8月31日にブルックリン・ラピッド・トランジット (BRT) がサウス・ブルックリン鉄道を買収したが、LIRRの列車の乗り入れは1903年または1905年まで続けられていた。LIRRの乗り入れ終了後、BRTは旅客列車の運行を開始し貨物輸送は子会社のブルックリン・ハイツ鉄道に移管した。ブルックリン・ハイツ鉄道は3両の機関車で貨物列車の運行を行い、1907年には4両目の機関車が納入された。貨物列車はアメリカ合衆国郵政省の郵便物、材木、セメント、石、砂、灰、パイプ、大理石、花崗岩などを輸送していた。 最大の運行範囲の時には、LIRR線から分岐し2番街と平行に走り39丁目を越えると右に進路を変え、4番街を越えるとBMTウェスト・エンド線と合流し9番街駅まで共に走った後、9番街駅よりBMTカルバー線へ乗り入れマクドナルド・アベニューを下ってアベニューXまで運行されていた。 1907年2月28日、サウス・ブルックリン鉄道とブルックリン・ハイツ鉄道は互いに分割されたがBRTの保有のままであった。サウス・ブルックリン鉄道は州際通商委員会による規制をクリアするために旅客・貨物輸送の両方を担うBRTの子会社とされた。ブルックリン・ハイツ鉄道はプロスペクト・パーク・アンド・サウス・ブルックリン鉄道およびプロスペクト・パーク・アンド・コニー・アイランド鉄道のリースを受けコニー・アイランドへの貨物列車の運行を行った。 1909年、ブルックリン・ハイツ鉄道はプロスペクト・パーク・アンド・コニー・アイランド鉄道の敷地内で、3番街の貨物ヤードと駅の使用を中止するよう公共事業委員会から依頼された。LIRRからリースされていた貨物倉庫は老朽化しており、サウス・ブルックリン鉄道はLIRRの倉庫を新築することを望まず、代わりにシー・ビーチ線を使用して新しいターミナルへ接続するためにニューヨーク・アンド・シー・ビーチ鉄道の所有物の代わりとなる施設の建設を望んだ。1913年、BRTの路線はすべて再編成され、貨物列車の運行事業は全てサウス・ブルックリン鉄道に移管された。 サウス・ブルックリン鉄道の立地上その線路を介して建設資材の輸送が行われることが多かったため、ブルックリンの新しいBRT地下鉄や高架鉄道の路線の建設に役立っていた。38丁目と4番街を一時的に結ぶことでBMT4番街線の建設現場にも入ることができた。1922年6月、サウス・ブルックリン鉄道はLIRR保有のプロスペクト・パーク・アンド・コニー・アイランド鉄道の資産のほとんどを購入した。1923年までにプロスペクト・パーク・アンド・コニー・アイランド鉄道とニューヨーク・アンド・コニー・アイランド鉄道はサウス・ブルックリン鉄道に統合された。同年にBRTは破産しブルックリン・マンハッタン・トランジット (BMT) に再編成された。
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