疑似患畜確認まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/11 10:08 UTC 版)
「2000年日本における口蹄疫」の記事における「疑似患畜確認まで」の解説
3月12日 民間開業獣医師が診察、 1頭に発熱、食欲不振、発咳などの症状 を確認。 3月?日 他の同居牛にも食欲不振、鼻腔内のびらんなどの症状が伝播して いったことから、口蹄疫を疑う。 3月21日 宮崎家畜保健衛生所に通報。宮崎県畜産課を通じて通報を受けた農林水産省畜産局衛生課動物の隔離、施設の消毒等の措置の実施を指示するととも に、農林水産省家畜衛生試験場に病性鑑定材料を送付することを指示。 3月22日 ELISA検査及びCF検査を実施したところ、陰性の結果 3月23日 PCR検査結、併行して実施していたウイルスの存在を完全に否定できず。 3月24日 朝、国の専門家を現地に派遣して、再度検査材料を採取。 3 月24日・25日 再度実施したPCR検査 ではウイルスの存在そのものは確認されなかった。以上の結果から「口蹄疫」の疑似患畜と診断するに至った。 「家畜衛試ニュース(2000年) No.103 P2~7」 3月22日 診断材料は翌22日に採取され、同日午後2時に海外病研究部へ到着した。海外病研究部では、ただちに口蹄疫診断の標準法に基づいた抗原検出用の補体結合反応とエライザを開始し、午後8時に両検査とも終了した。結果はいずれも陰性であったが、 同時に行っていたRT-PCRによるウイルス遺伝子断片の検出が同日の深夜、またエライザによる抗体検査では翌日に陽性の成績が得られた。 3月23日 日本では長期間口蹄疫が発生していないことから、診断には慎重を期する必要があるため、23日にはRT-PCRによる遺伝子断片の検出をさらに二度繰り返し実施した。結果はいずれも陽性であった。 3月25日これらの成績は25日に開催された口蹄疫中央防疫対策本部防疫技術委員会で詳細に検討され、同農場の牛10頭を疑似患畜と診断した。対応。日本における92年ぶりの口蹄疫の発生と家畜衛生試験場の防疫対応]より。 日本における92年ぶりの口蹄疫の発生と家畜衛生試験場の防疫対応 同時に実施したRTPCRによる遺伝子断片の検出および血清における抗体検出ELISAが陽性反応を示した。家畜衛試は,これらの病性鑑定成績をもって,OIEが定めた口蹄疫診断マニュアル(国際標準法)にしたがって,口蹄疫ウイルスによる感染と判断した。
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