疑似呪操兵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 15:07 UTC 版)
本格的呪操兵には及ばないものの練法増幅能力を持つ機体のこと。東方語で「デ・ダーサ」、西方語では「ヴォーパル」と呼ばれる。ワースブレイドに登場する擬似呪操兵は、使い捨ての練法発動用仮面を取り付けた従兵機だったが、本作に登場するシャルバーン系列の操兵は、狩猟機に転移能力を付加した機体である。また後述する隠行機もささやかであるが練法増幅能力を持つ疑似呪操兵的設計である。 アグー・シャルバーン アグー・シャルバーン類別狩猟機? / 疑似呪操兵 所属練法師団 / 東方聖刻教会 生産東方聖刻教会 面齢25歳 機齢46歳 全高2・1リート 全備重量8・9グロー 搭乗者練法師 / スクナの二人が騎乗 東方聖刻教会が、対西方工呪会製操兵用の実験機として開発した機体 2リートを超える大型の機体で、狩猟機に匹敵する頑丈な機体に呪操兵的な仕組み、仕掛け加えられている。普段は剣を括りつける台座に偽装しているが、肩の後ろに巨大な腕をもう一組持っており、機体の側面に回りこんで前腕(連法を使用する際の印手の役割もある)を収納し、大振りの剣などを軽がると扱える巨大な腕となる。後頭部に二つ目の仮面があり、この仮面の能力で空間を転移し、敵を翻弄する。前の仮面が機能しているときは機体が青に、後頭部の仮面が機能しているときは機体の色が赤に変わる。 中原キタン国の領主が主催する操兵試合で西方工呪会の対呪操兵実験機アビ・ルーパに対し猛威を奮い、あと一歩で討ち取る寸前まで追い込んだ グーリ・シャルバーン グーリ・シャルバーン類別疑似呪操兵 所属東方南部域連合軍≪ラ・カシス≫ 生産東方聖刻教会 面齢15歳 機齢35歳 全高1・87リート 全備重量6・64グロー 搭乗者練法師と操主の二人が騎乗 聖刻教会が新型操兵の実験を兼ねて、中原侵攻の東方南部域連合軍≪ラ・カシス≫に貸与された操兵。15機ほどが投入されている。アグー・シャルバーンの実質的な後継機で、転移能力を高める為に軽量・小型化され、二対の腕も印手と戦闘用が完全に分離されるなど簡略化されている。一方で機体はアグーほど頑丈ではなく、投石器の一撃でバラバラになってしまった。従来の船戦では重量の重い操兵を使用することはできなかったが、転移能力を活かして敵船上に「跳ぶ」戦法でシン水軍を破る原動力となっている。 使い方によっては非常に強力な操兵だが、練法を使うのに大量の人間の生気を必要とする致命的欠陥機であった。逃げ場の無い船上では転移を繰り返すだけで敵兵を皆殺しにできるが、同時に味方にも多くの犠牲者を出したとして≪ラ・カシス≫首脳部より教会へ問題を提議され、責任者である練法師団の長タイト、聖刻騎士団団将のグラハ、鍛冶匠合総代ユジックが告発される異例の事態を招いた。グーリとは<死神>の意であり、敵味方かまわず屍の山を築いたことから名づけられている(最終的には操手も全員死亡したらしい)。
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