東根家
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「社畜と少女の1800日」の記事における「東根家」の解説
東根将彦(あずまね まさひこ) 本作の主人公。ゲーム会社に勤務する中年サラリーマンの独身の男性。物語開始時の正確な年齢は不明だが、第9巻81日~第10巻82日の内容から君島里美が妊娠したのが高校卒業後そう遠くない辺りで娘・優里が物語開始時に14歳、作中にて本人による「昭和は遠くなりにけり」という発言があり、32~3歳ぐらい。入社してから一度も休んだことが無く、社内ではエース的な存在で彼に世話になった社員は数知れぬほど多い。趣味は持っていない。 一人暮らしで帰宅しても寝るだけ、最悪の場合は会社で何日も寝泊りといった生活を送っていた中、高校生時代の同級生・君島里美の娘の優里と出会い、「母親が帰ってくるまで」という約束の下で彼女と同居生活を始めることとなるが、ふとしたきっかけから一念発起して彼女の親代わりとなって嫁に送り出すことを決意する。 1年後に優里との関係が漏洩して匿名の通報を受けた警察から職務質問されるも、「事件性が無い」という理由から釈放されるが、代わりに優里は児童相談所に預けられてしまい、さらに結婚を前提に交際していた優里の担任教師の高井沙耶から同僚の男性教師に寝取られていることを知らされると同時に破局を言い渡されてしまった。そして、上層部から人事異動を命じられて悩んだ末に長年勤めてきた会社を退職し、優里との約束を果たせなかった未練から彼女との生活を取り戻すために引越しを決意する。退職後は、上司の桐谷が独立して創業した会社に「保留」という形で転職する。引越し後、桐谷の計らいにより優里と再会を果たす。 再会した学生時代の友人から自身が故郷を離れていた時に里美が自分の叔父とただならぬ関係にあるという噂が流れていたことを知り、ある疑念を抱いて優里の戸籍を彼女と共に確認する。その後、高校卒業前に優里は東根の元を離れ、独り立ちする。東根は優里の想いを一度は受け入れるも、「世間体」を気にして思い悩む。しかし、とあることをきっかけに、自分にとって優里が、かけがえのない存在だとはっきり自覚し、「共に生きていこう」と誓う。 君島優里(きみじま ゆり) 本作のもう一人の主人公。将彦の高校生時代の友人・君島里美の一人娘。物語開始時の年齢は14歳、中学2年生の少女。純粋で誠実。母親と暮らしていたころに起きた不慮の事故により左肩に火傷の跡がある。 母親・里美と二人家族だったが、中学2年生のころの1学期に母親の失踪と同時に実家が引き払われ、残されたメモから将彦が住んでいるアパートを訪れ、居候している。父親と親戚には一度も会ったことがない。日常では新聞配達のアルバイトを受け持っていた。実家に住んでいたころは全て家事をやっていたため料理が得意。 中学3年生の2学期に、自宅に来た警察に事情聴取をされると同時に将彦と別離される形で児童相談所に預けられ転校したが、預けられてから数日後に桐谷の計らいにより将彦と再会する。高校入学後は調理部に入部し、さらに前に住んでいたアパートの隣人であったナナからの紹介で彼女の行きつけのイタリアンレストランでアルバイトを始め、卒業するまで続ける。卒業後は地元の名門洋菓子店へ就職する。 卒業を間近に控えたある夜、5年の間胸に秘めていた想いを東根に告白するが拒絶される。その後東根の元を離れ一人暮らしを始めることになるが、東根が入院したことを知り、病室で再度告白をし、受け入れられる。一年間は洋菓子店で働きながら足繁く東根の元に通い、最終話では再び東根の元に戻ってきて共に暮らすことになる。 ハナ 優里に拾われた野良猫。鼻に黒色の斑がある。優里が目を離した際には脱走して消息不明となるが、隣人のナナの協力で発見される。優里が児童相談所に預けられてからは将彦の姪の梓の家に引き取られ、将彦の引越し後は再び彼の家に住んでいる。
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