木心乾漆十一面観音立像とは? わかりやすく解説

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木心乾漆十一面観音立像

主名称: 木心乾漆十一面観音立像
指定番号 24
枝番 00
指定年月日 1951.06.09(昭和26.06.09)
国宝重文区分 国宝
部門種別 彫刻
ト書
員数 1躯
時代区分 奈良
年代
検索年代
解説文: 奈良時代作品

木心乾漆十一面観音立像(本堂安置)

主名称: 木心乾漆十一面観音立像(本堂安置
指定番号 68
枝番 00
指定年月日 1953.03.31(昭和28.03.31)
国宝重文区分 国宝
部門種別 彫刻
ト書
員数 1躯
時代区分 奈良
年代
検索年代
解説文: 奈良時代作品
国宝のほかの用語一覧
彫刻:  塑造立像  塑造道詮律師坐像  木心乾漆十一面観音立像  木心乾漆十一面観音立像  木心乾漆千手観音立像  木心乾漆四天王立像  木心乾漆義淵僧正坐像

木心乾漆十一面観音立像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 05:35 UTC 版)

聖林寺」の記事における「木心乾漆十一面観音立像」の解説

国宝像高209.1cm。木彫りで像の概形作りその上に木屎漆こくそうるし、麦漆に木粉等を混ぜたもの)を盛り上げて造像する木心乾漆像で、奈良時代後期の作である。前述のとおり、三輪明神大神神社)の神宮寺であった大御輪寺から移された客仏である。 像は蓮華座上に直立し右腕下げて第三・四指を軽く曲げる。左腕は肘を曲げ、胸の高さで水瓶を持つ。像の概形一木造り、これに乾漆厚く盛り上げて整形する乾漆の厚みは場所によって異なるが、おおむね1センチ上である。天衣(てんね)などの遊離部は鉄線にして乾漆形作っている。全面漆箔をほどこす。頭上には最上部に仏面、髻(もとどり)の周囲菩薩面3、牙上出相3、忿怒相3、大笑面1の計10面を表していたが、このうち菩薩面、牙上出相、大笑面各1面亡失している。 本像は全体保存がよく、頭上面、天衣持物などに当初のものが残るほか、台座当初のものである光背当初のものが残るが、破損甚大なため、取り外して奈良国立博物館寄託されている。台座蓮華座、敷茄子(しきなす)、反花(かえりばな)、3段座(かまちざ)から成る蓮肉蓮華座内側部分)は立ち上がりの強い形をなす。蓮弁木造で、反り強く中央部に鋭い「しのぎ」を立て上部には鋭角切れ込みをつくる。この蓮弁を8弁7段(計56)に魚鱗葺(ぎょりんぶき、蓮弁上下互い違い葺く)とする。蓮弁39当初のもので、14中世補作3枚亡失している。以上の台座の様式奈良時代特色を示す。像の足裏から2本の長大な足枘を出し、像本体台座結合している。光背木心乾漆製で、宝相華文を表す。光脚部身光部の一部が残るが、大破しており全体の形は不詳である。 この像は、明治時代来日した哲学者美術研究家アーネスト・フェノロサ激賞したことで知られるようになった和辻哲郎も『古寺巡礼』(大正8年1919年刊)でこの像を天平彫刻最高傑作ほめたたえている。美術史家町田甲一のように、この像は天平時代末期形式化した作で、フェノロサや和辻の激賞したほどの傑作ではないとする意見もある。 和辻哲郎の『古寺巡礼』には、この十一面観音像神仏分離・廃仏毀釈時期に、草むら打ち捨てられていたのを、通りかかった聖林寺住職発見して寺に安置したという伝承語られているが、実際に当時聖林寺住職大御輪寺から譲り受け大八車運んだものとされる

※この「木心乾漆十一面観音立像」の解説は、「聖林寺」の解説の一部です。
「木心乾漆十一面観音立像」を含む「聖林寺」の記事については、「聖林寺」の概要を参照ください。

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