朝三暮四
朝三暮四とは、朝三暮四の意味
朝三暮四とは、目先のちょっとした違いに気を取られて最終的には同じであることに気づかないこと。中国の故事に由来する四字熟語で、暮四朝三と言うこともある。間違える人もいる紛らわしい四字熟語として朝令暮改があるが、意味も由来も異なる。朝三暮四に近い意味を表す英語のことわざとして、Six of one and half a dozen the other.がある。朝三暮四の由来
中国、宋に住む狙公という男が、自分が飼っている猿に朝は3個、夜は4個トチの実をやると言ったところ猿が少ないと怒り始めた。そこで、では朝に4個、夜に3個にしようと言いなおしたところ猿が喜んだとの故事に由来する。出典として莊子と列子があるが、後者は著者がはっきりしないこともあり意味が若干異なるとされている。本来の意味の他にも、目先の利害を大げさに唱えて口先だけで他人を欺く行為をも言う。朝三暮四の類義語や対義語、例文
朝三暮四の類義語としては三百代言、狙公配事があるが、対義語は四字熟語の中には見当たらない。例文を使った使い方としては、「政府の減税政策は朝三暮四だ。」などがある。日本国内では朝三暮四と朝令暮改は異なる四字熟語で意味や用法も違うが、中国では、一度決めた方針をすぐに変えるとの意味でも使うことがあり、両者は似た意味として使用される。ちょうさん‐ぼし〔テウサン‐〕【朝三暮四】
朝三暮四
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 08:57 UTC 版)
「wikt:朝三暮四」も参照 非常に猿と戯れるのが好きな男がいた。この男は家族のことも放っておいて、猿を可愛がるものだから、餌の時間になるといつも猿が寄ってくる。ところがそれが原因で、ある日奥方から「猿の餌を減らしてくれないと、子供たちの食べる物までなくなってしまう」と窘められてしまう。困った男は何とか猿たちを籠絡しようとし、一斉に呼びかけた。これからは「朝には木の実を三つ、暮(ばん)には四つしかやれない」と告げるも、猿たちは皆不満顔。それならば「朝は四つ、暮は三つならどうだ」と言うと、合計七つと変わらないにも係わらず猿は皆、納得してしまったのである。 そこから朝三暮四は、人を巧みに言いくるめて騙すこと、また猿の立場から、物事の根本的な違いに気付かない愚かな人を指す言葉となった。
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