朋党政治の展開とは? わかりやすく解説

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朋党政治の展開

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/01 02:25 UTC 版)

士林派」の記事における「朋党政治の展開」の解説

政権を担うことになった士林派であったが、1575年金孝元中心とする東人沈義謙中心とする西人とに分裂後派閥間で激しく対立する朋党政治繰り広げていくことになる。こうなった原因は、士林派政界掌握官職にのぼる資格者多くなったものの官職の数は限定されており、必然的に官職巡って党派分かれて争いを招くようになったからであった1591年には東人政権を握るが、東人はさらに李山海朝鮮語版)を中心とする強硬派北人禹性伝朝鮮語版)を中心とする穏健派南人分裂した当初宰相柳成龍擁する南人優勢であったが、1602年文禄の役和議申し出た柳成龍失脚し柳成龍配下武将李舜臣排除され元均後任になった政権の座についた北人は、光海君推す老壮中心とする大北永昌大君推す少壮中心とする小北に分裂し1608年大北光海君擁立して政権を握ると、永昌大君や綾昌大君朝鮮語版)を謀殺し、小北は少数党派として存続した。大北はさらに「骨北」「肉北」「中北」の3つの派閥分かれた大北党争15年続き南人西人協力してこれに対抗した1623年西人仁祖クーデター仁祖反正朝鮮語版))により大北失脚すると、丁卯胡乱丙子の乱という国難時代には西人主導権握りつつ南人調和した。しかし、西人勢力強くなる1659年には南人排除し始め、その反動1674年甲寅礼訟西人粛清され南人政権握った1680年南人専横歯止めかけたい粛宗南人大量に追放し庚申換局)、西人政局復帰する。しかしその過程西人は、粛宗外戚対し批判的な少論派と、妥協的な老論派分裂した粛宗時代には南人西人勢力交互に入れ替える換局政治が行われた。1694年には少論主導権握り1701年以降は老論と少論主導による政治が行われる。この期間は南人少数勢力になって西人少論と老論が交互に政局担っていた。 1729年英祖少論・老論・南人・小北を均等に採用する平政治(朝鮮語版)を行って党争押さえ込もうとしたが、英祖晩年には1762年荘献世子餓死追い込んだ壬午事件壬午士禍壬午の獄)を巡って荘献世子排斥肯定的な老論を中心とした僻派朝鮮語版)と、排斥反対唱える南人少論中心にした時派(朝鮮語版)に大きく分裂、各党派内でも大きな分裂生じた1776年荘献世子の子である正祖王位に立つと、これらの勢力対立縫って正祖擁立功績有った洪国栄による勢道政治始まり士林勢力大きく勢力を削がれた。しかし1780年洪国栄王妃暗殺未遂事件によって追放され政権士林派の手戻った西洋から伝来したカトリック受容巡って僻派中心としたカトリック排斥派の功西派と、時派を中心とした受容派の信西派の間で対立生じた。この対立結果的に排斥派の勝利終わり1791年には最初キリスト教弾圧辛亥邪獄(朝鮮語版))が行われて、信西派の多い南人大きく勢力落とした1800年正祖亡くなって純祖即位すると、貞純王后垂簾聴政敷かれ僻派実権握りキリスト教の大弾圧辛酉教獄朝鮮語版))が行われ、信西派の多い時派の南人少論壊滅状態になり、老論僻派のみが残る状態になった1803年12月垂簾聴政取りやめになると、1804年生き残った時派勢力一人でもあった外戚の金祖淳(朝鮮語版)が老論勢力追放し1805年貞純王后逝去すると、自らの本貫安東金氏のみを登用し勢道政治始めた。これ以降60数年渡り特定の一族政治独占する時代続き士林勢力消滅する

※この「朋党政治の展開」の解説は、「士林派」の解説の一部です。
「朋党政治の展開」を含む「士林派」の記事については、「士林派」の概要を参照ください。

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