有鹿神社との説話縁起とは? わかりやすく解説

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有鹿神社との説話縁起

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/09 07:10 UTC 版)

鈴鹿明神社」の記事における「有鹿神社との説話縁起」の解説

海老名市上郷鎮座する有鹿神社争った説話縁起(有鹿と鈴鹿神争い)が存在する。このことは神奈川県神社庁著のかなしん出版かながわ神社ガイドブック』で以下のように紹介されている。 欽明天皇御代539年?〜571年?)、伊勢鈴鹿から当地座間)に遷ってきた鈴鹿神は財宝持ち豊かに暮らしていた。一方その頃相模国勝坂にいた有鹿神はこの財宝横取りしようと当地にやってきて争いになったが、諏訪明神弁財天加勢鈴鹿神が勝利し、有鹿神上郷追い払われた。それ以来、有鹿神は勝坂へ帰ることができなくなったという。 また、座間古説』では当社有鹿神社関係性をよく表す以下の伝承冒頭紹介している。 当時座間7ヶ内の一つであった勝坂(現・相模原市)に有鹿の蛇神が棲んでいた。有鹿は鈴鹿宝玉を盗むため「鈴鹿」に絡まり機会狙っていたが、鈴鹿社内にいた梨の木諏訪明神諏訪の下(海中)の弁財天がこれを追い払い続いて谷の深(やのふけ、桜田一帯低湿地帯)で三神それぞれ大蛇変身して有鹿と戦った。これには適わず、有鹿は相模川沿いに敗走し海老名で有鹿大明神海老名総鎮守)として祀られたという。 その後、有鹿明神神輿は勝坂まで巡行していたが梨の木諏訪坂避けて進んだものの、鈴鹿西方神風遭い巻き落とされてしまった。その場所(現在の座間小学校辺り)は「輿巻」(こしまき)と呼ばれるようになり、それ以来、有鹿明神神輿梨の木諏訪坂を通らなくなった。 さらに、『座間古説』では両神社における祭礼関わり歴史についても以下のように紹介している。 当社神輿はかつて毎年6月7日鈴鹿出発し大川原新田宿相模川原)にて「浜降り」を行った後、14日まで宮川家の前で休んでから還御していたが、この日はちょうど有鹿明神神輿還御する日でもあった。この際前述敗北経緯から、有鹿神は石に姿を変えて馬の背担がれながら還御したと伝えられ当社神輿境内に入るまで有鹿明神神輿待機してから通る習わしであったという。 有鹿の氏子困らせるために、鈴鹿神輿出発遅らせるようなことがあったといい、双方争ったこともあったというが、享保の頃から有鹿神社祭礼水引祭)の神輿が勝坂に向かうのに際して河原宿の南で鈴鹿明神神輿出迎えて先導し、勝坂にて祭り共にするようになった(この変化について『座間古説』では本来の習わし前述)と異なっていることから、「儀礼欠いたやり方である」と記述している)。これは明治初期まで続いていたが、明治8年1875年)に座間宿飯綱権現社(現・座間神社)を勧請し氏子から離れると、有鹿と合同神輿渡御行われなくなった上記伝承は、海老名周辺(有鹿信仰)の人々座間郷(鈴鹿信仰)の人々を巡る争いともされる(「有鹿神社#水引祭」も参照)。また、当地古くからあった地神新しくやってきた高位の神との勢力争い伝説となった可能性指摘されている。なお、勝坂には有鹿神社奥宮とされる「有鹿谷」(勝坂遺跡西側の谷)が現在もあり、また同社中宮はかつて前述説話縁起にも出てくる諏訪明神(現在も同地付近に所在/MAP 、石楯尾神社論社一つ当社古社ともされる、現在は当社兼務社)の辺りにあったとされるが、中世期衰退し海老名に遷されたという(「有鹿神社#本宮と奥宮、中宮」も参照)。

※この「有鹿神社との説話縁起」の解説は、「鈴鹿明神社」の解説の一部です。
「有鹿神社との説話縁起」を含む「鈴鹿明神社」の記事については、「鈴鹿明神社」の概要を参照ください。

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