映画版での経歴
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1998年の映画版とその関連作品では、原作の設定をある程度踏襲しつつも、経歴の年代などが変更されている。 1951年8月、伊豆大島の差木地で生まれる。志津子は海岸の賽の河原で貞子を出産。原作同様に母親は志津子であり、父親も伊熊平八郎であるとされているが、本当の父親は人間ではなく海から来た魔物であると示唆されている。なお、映画版では半陰陽者の設定はない。 母親の志津子が生前に三原山の噴火を予知し、新聞記事として取り上げられる。映画では、志津子の能力は「千里眼」と形容されている。この時の新聞記事は後に「呪いのビデオ」に念写されることになる。 1956年、母親である志津子の超能力の公開実験が行われる。原作と異なり志津子は次々と実験を成功させるものの、この時に実験をイカサマだと言った記者を貞子がその場で呪い殺してしまう。この時に殺された記者は『リング0 バースデイ』に登場する宮地彰子の婚約者であり、後の遺恨となる。志津子は原作同様、この後に三原山に身を投げて自殺する。 1968年、東京の劇団「飛翔」に入団。『リング0 バースデイ』では、原作同様に音響担当者の遠山博と恋仲になったことが語られている。しかし舞台「仮面」の主演を務めた際、飛翔の劇団員たちとの確執や、彼女を仇敵として狙っていた宮地彰子による復讐といった影響から死亡・復活を経て怪物化し、団員や彰子を次々と超能力で殺害。そんな貞子を憐れんだ父親の伊熊によって井戸に突き落とされる。原作にあった、天然痘ウイルスのキャリアとなる設定は描かれない。 『リング2』では、検死解剖の結果、1997年の死亡時期が発見から1〜2年前(つまり1995年〜1996年頃)であることが判明、すなわち貞子は井戸の中で30年近く生存していたという設定が追加されている。 1997年8月29日、井戸の上に建てられた伊豆パシフィックランドの宿泊施設、ビラ・ロックキャビンB-4号棟に宿泊した4人の若者が「呪いのビデオ」を見てしまう。なお映画版では、作中で最初に登場する4人の犠牲者の以前にも、「呪いのビデオ」を見て死んだ子供がいるとされる。 1997年9月4日、「呪いのビデオ」を見た4人が同時に死亡する。『リング2』では、大石智子の元に現れた貞子の姿を倉橋雅美が目撃していたことが語られている。 1997年9月20日、浅川玲子、高山竜司によって井戸から遺体が引き揚げられる。遺体は一旦警察に引き渡された後に『リング2』で山村敬へと引き渡される。山村敬はその後遺体を海に流す。 1997年9月21日、貞子、高山竜司の自室のテレビから這い出てその姿を現し、彼を睨み殺す。 以降の展開は『らせん』と『リング2』で異なる展開が描かれている。
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