明治期の社会風刺とは? わかりやすく解説

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明治期の社会風刺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:37 UTC 版)

鬼畜系」の記事における「明治期の社会風刺」の解説

イギリスでは風刺漫画雑誌パンチ』が1841年刊行され社会面白おかしく皮肉的に風刺した。またこの頃日本でも時には不謹慎とも見なされた社会風刺雑誌として、野村文夫の『團團珍聞』や宮武外骨の『滑稽新聞のようなものがあった。特に「癇癪色気過激にして愛嬌あり」をキャッチコピー足掛け8年で全173号刊行した宮武外骨の『滑稽新聞』は1901年明治34年)の創刊以来政府役人汚職醜聞既成ジャーナリズム腐敗などを容赦なく暴き出し歯に衣着せぬ過激な社会風刺人気集め当時としては驚異的な8部を発行した。同紙は発刊中だけでも、外骨本人入獄2回、関係者入獄3回罰金刑16回、発禁印刷差押え処分20回以上という壮絶な筆禍受けたが、外骨は全く懲りことなく寧ろ悪を勧めよ」「法律廃止論」「検事には悪い奴が多い」などの過激な持論紙面掲げた。当然、検事からは「無政府主義社会主義理想とする新聞であり、国家秩序甚だしく害するものだからこの際発行禁止処分にするのが適当」と弾劾されるも、不当に高額な罰金刑下した検事紙上でさらに攻撃し大阪地裁による発行禁止命令先手を打つ形で最終的に自殺号」(1908年10月20日付)を出すに至る。これには「権力殺されたのではなく、自らの意志自殺廃刊選んだ」という外骨なりの自負ユーモア込められている(さらに翌月大阪滑稽新聞』を創刊して戦い継続)。以後も外骨は権威屈せず反骨諧謔パロディストであることを生涯通してつらぬいた

※この「明治期の社会風刺」の解説は、「鬼畜系」の解説の一部です。
「明治期の社会風刺」を含む「鬼畜系」の記事については、「鬼畜系」の概要を参照ください。

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