旧国名・会社略称を冠した駅名の扱い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:12 UTC 版)
「近畿日本鉄道」の記事における「旧国名・会社略称を冠した駅名の扱い」の解説
国鉄との連絡運輸や近傍の他事業者の駅との区別のために、大和、河内、伊勢、志摩、伊賀などの旧国名や会社略称である「近鉄」(前述の通り1970年以前は「近畿日本」)を冠称とした駅名が複数存在するが、伊賀神戸駅や伊勢若松駅などごく一部の例外を除いて長らく路線図や方向板・方向幕・案内放送では一切省略されてきた(ただし、南大阪線・吉野線などの旧・天王寺営業局管内の駅の旧国名については、路線図では記載されていた。河内松原駅・大和上市駅など)。これについて、路線図は2004年3月以降、旧国名や会社名を含む正式な駅名に変更され、続いて案内放送などは同年6月1日以降、河内長野駅・伊賀神戸駅・伊賀上野駅を除き以下のように変更された。 案内放送 … 旧国名のみ冠して放送する。行き先案内も同様。ただし、日本語による放送で2度繰り返す場合は、2度目の旧国名は省略できる。会社名は省略して放送する。英語による放送でも旧国名のみ冠して放送し、会社名は省略する。車内放送の例「次は、大和西大寺、西大寺です」"The next stop is Yamato-Saidaiji: station number A26, B26."「まもなく、丹波橋、丹波橋です」"We will soon make a stop at Tambabashi: station number B7." 駅構内放送の例「宮津行き急行が発車します」 方向幕 … 旧国名のみ小さく表記したものに順次置き換わっているが、旧来の省略したままのものも多く見られる。会社名は省略する。英語表記でも旧国名をそのまま表記。例「普通|大和西大寺」「LOCAL|YAMATO-SAIDAIJI」「急行|名古屋」「EXP.|NAGOYA」 発車標 … 方向幕と同様。例「普通|大和西大寺」「Local|Yamato-Saidaiji」「快速急行|奈良」「Rapid Exp.|Nara」 駅名標・運賃表 … 旧国名・会社名とも小さく表記する。例「大和西大寺」「大阪難波」「近鉄奈良」 なお、大阪阿部野橋駅・大阪難波駅・大阪上本町駅の「大阪」についても、旧国名と同様の扱いとなっている。 例「普通|大阪阿部野橋」「LOCAL|ŌSAKA ABENOBASHI」「急行|大阪難波」「EXP.|ŌSAKA NAMBA」 冊子型の『近鉄時刻表』の行先表示欄の駅名は、2008年号まで旧国名・会社名とも省略された従来の表記が残っていたが、2009年号は会社名のみ略した表記に変わっている。 追記:「河内○○駅」の表記について駅名標、駅舎看板、方向幕の一部には3通りの「河内○○」の表記が存在するので、その区別を例を挙げて説明する。 「河内」の文字が大文字:(例)「河内長野駅」…「河内長野市」が存在する(現在でもシリーズ21以前の車両の方向幕で「長野」のままになっている編成が存在する。同駅の到着時の駅自動放送では「河内長野。長野でございます」と案内されていた)。 「河内」の文字が小文字で縦書き:(例)「河内松原駅」「河内天美駅」(ともに現在は駅名標を除く) 「河内」の文字が小文字で横書き:(例)「河内国分駅」「河内永和駅」など…「河内松原市」「河内天美市」「河内国分市」というのは存在しない。ただし「松原市」は存在する(方向幕に関しては「河内松原行」が存在しないため、この表示方法は存在しない)。 2 のパターンについては旧・天王寺営業局管内特有の表記であったが、同営業局が上本町営業局と統合され大阪輸送統括部となったこともあり、徐々に 3 のパターンへの移行が進められている。 車内放送に関しては、上記 1 に限り「次は、河内長野、河内長野です」、到着前は「ご乗車ありがとうございました。河内長野、河内長野、終点です」となるが、2と3に関しては「次は、河内○○、○○です」となる。
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