日輪の国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 00:30 UTC 版)
「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」の記事における「日輪の国」の解説
サクヤ=コノハ 日輪の国にある天帝陰陽寮に所属する、艶やかな黒髪と黒眼が特徴的な美少女。 システィーナと互角の同世代では最高峰の実力者。式神で18体の分身体を作り出し対象を包囲して一斉攻撃する【十八字格子式方】、途中の空間をすっ飛ばしたかのような機動で駆ける【縮地】や厄除けの【禹歩】といった特殊な魔術的歩法、死者の怨念で相手の行動を奪う死霊術【十種神宝・布瑠の言(とくさのかんだから・ふるのこと)】など、陰陽術と呼ばれる東方独自の魔術を得意とする。だが、強い魔力や魔力制御能力を得る代わりに、魔術行使をするほど心臓に負担がかかって寿命が削れるという先天的な魔術疾患「天恵祝呪」を患う。貴人の雰囲気を漂わせるが、実は極貧家庭の出身で、魔術祭典で優勝し貴族になることで生活を安定させることを目的としている。 魔術祭典では日輪の国代表のメイン・ウィザードとして参加、開会式前にシスティーナに声をかけて「敵として競い合うだけでは寂しい」と交流を求め親睦を深めた。1回戦では南東密林国家アルマネスの呪術大学とゴーレム撃破数を争い、密林フィールドという相手に地の利がある不利な状況でありながら、式神使役術と索敵術を駆使して活躍し、厳重なプロテクトをかけられたフィールド上のゴーレムすら支配して勝利した。2回戦ではライン攻防戦でアルザーノ帝国代表選手団と戦い、シグレが密かにかけていた呪言を破ったシスティーナと全力で魔術戦を繰り広げ、血反吐を吐くほどの負担も意に介さず奮戦したが、回復タイムでも回復しきれないダメージを受けて戦闘不能になった。 シグレ=ススキナ 天帝陰陽寮の代表選手団のひとりで、サクヤの従者兼主治医。胡散臭げな愛想笑いを浮かべる糸目の少年。魔力容量では魔術祭典に参加する選手中ワースト1位 だが、日輪の国ですら最早廃れた「呪言師」としての顔を隠し持ち、呪文ではないただの“言葉”で相手の心に語りかけ、行動や感情を操作・強制する催眠呪術を使うことができる 。ただ、白魔術でいう精神支配攻撃といっても相手の心の隙を抉って動揺させるという程度で、心の頑丈な相手には通用しないうえ、術を破られると全ての呪詛が自分にフィードバックするリスクがある。 家が貧しく病気を抱えるサクヤを支えてきたが故に、家柄、才能、金、環境の全てを生まれながらに持っているシスティーナに敵意を抱き、2回戦開始直前にサクヤの弱みを開示することで呪言の釘を刺して良心につけこむ。試合本番でサクヤでも実力では簡単に倒せないと悟ると呪言を発動してシスティーナを惑わしたが、グレンの言葉で奮起した彼女に術を破られ、“呪詛返り”で死にかけるがサクヤに治療され命を拾う。試合後、システィーナに謝罪するが「魔術戦の範疇」と赦され、器の差を感じて完敗したことを悟る。
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