新日吉神社とは? わかりやすく解説

新日吉神宮

(新日吉神社 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/01 23:47 UTC 版)

新日吉神宮

拝殿
所在地 京都府京都市東山区妙法院前側町451-1
位置 北緯34度59分19.8秒 東経135度46分41秒 / 北緯34.988833度 東経135.77806度 / 34.988833; 135.77806 (新日吉神宮)座標: 北緯34度59分19.8秒 東経135度46分41秒 / 北緯34.988833度 東経135.77806度 / 34.988833; 135.77806 (新日吉神宮)
主祭神 日吉山王七神
後白河天皇
社格 府社
創建 永暦元年(1160年
本殿の様式 流造
例祭 10月16日
地図
新日吉神宮
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新日吉神宮(いまひえじんぐう)は、京都市東山区にある神社。旧社格府社。現在は神社本庁に属さない単立の神社となっている。旧称は新日吉社明治以降は新日吉神社

歴史

永暦元年(1160年)、後白河上皇によって御所法住寺殿鎮守社として、日吉大社より山王七社(上七社)を勧請し、現在より南の地に新日吉社として創建される。同時に、新日吉社の別当寺とするために妙法院比叡山延暦寺の山内から祇園社(八坂神社)の西側に移設している。また、同じく鎮守社として新熊野神社、鎮守寺として蓮華王院(三十三間堂)が建立されている。

室町時代以降は応仁の乱などの戦乱によりほとんど廃絶という状態であったが、寛永17年(1640年)現在地のやや北東側、廃絶された豊国社豊国廟の参道上に再建された。あたかもそれらの参道を塞ぐように再建されたため、「江戸幕府が旧豊国社や豊国廟への参拝を妨げるために再建した」との説が明治以降流布したが、この再建に幕府が積極的に関わった形跡はなく、伝承では再建したのは後水尾上皇、直接に関与したのは妙法院の堯然法親王(後水尾上皇実弟)である。

豊国社が廃絶されてからはその御神体は妙法院で密かに祀られていたのであるが、江戸時代の中頃からは新日吉社で祀られていた。しかし、天明5年(1785年)にその御神体を祀るために新たに樹下神(十禅師、鴨玉依姫神)を勧請して樹下社(このもとのやしろ、現在は豊国神社と改称)が創設されている。

これらのことから新日吉社の再建は、実は「豊国神社の復活」ではなかったかとの見方もある。このような説が生まれる背景には、秀吉の元姓が「木下」(樹下に通ずる)、また幼名が「日吉丸」(日吉社に通ずる)と符合する点があるからである。

1897年明治30年)、豊臣家ゆかりの旧大名家によって豊国廟が再興されることとなり、当社はその参道上にあったために社地を南西の現在地に移すこととなり、移転した。

1958年昭和33年)、後白河天皇を増祀したために翌1959年(昭和34年)に神社名を現在の新日吉神宮へと改めている。

なお、本殿脇の狛猿が金網で囲まれているのは、猿が夜中に動き回るのを防ぐためだと言われている[1]

祭神

境内

所在地

  • 京都府京都市東山区妙法院前側町451-1

脚注

関連項目

外部リンク


新日吉神社

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常楽寺 (川越市)」の記事における「新日吉神社」の解説

常楽寺北西ほど近くに新日吉神社(現在の上戸日枝神社)がある。永暦元年1160年)、後白河法皇京都東山新日山王社祀ったにともない河越氏がこの地を新日山王社寄進新日吉社河越となった河越重頼京都新日山王社から分祀してこの地に新日吉神社を創建以来河越荘の総鎮守として河越氏一族崇敬し神社であった明治時代の神仏分離令で「日枝神社」と名を変えて現在に至っている。(川越市小仙波日枝神社とは別。) 河越重頼が新日吉神社に奉納した太刀は、川越歴史博物館所蔵されている。 文応元年1260年)に河越経重が、新日吉神社に銅鐘寄進、現在は川越市内の養寿院にある(国の重要文化財)。かつては常楽寺より新日吉神社に鎌倉街道通っていた。

※この「新日吉神社」の解説は、「常楽寺 (川越市)」の解説の一部です。
「新日吉神社」を含む「常楽寺 (川越市)」の記事については、「常楽寺 (川越市)」の概要を参照ください。

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