新小岩操車場とは? わかりやすく解説

新小岩信号場駅

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/21 20:46 UTC 版)

新小岩信号場駅
駅構内(2009年7月)
しんこいわしんごうじょう
Shinkoiwa shingōjō
所在地 東京都葛飾区東新小岩一丁目18
所属事業者 日本貨物鉄道(JR貨物)
電報略号 シソ
駅構造 地上駅
開業年月日 1968年昭和43年)6月1日
乗入路線 3 路線
所属路線 総武本線総武快速線
キロ程 10.5 km(東京起点)
新小岩 (0.5 km)
(2.3 km) 小岩
所属路線 総武本線貨物支線(新金線
キロ程 2.3 km(小岩起点)
小岩 (2.3 km)
(6.6 km) 金町
所属路線 総武本線貨物支線(越中島支線
キロ程 2.3 km(小岩起点)
小岩 (2.3 km)
(9.4 km) 越中島貨物
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新小岩信号場駅(しんこいわしんごうじょうえき)は、東京都葛飾区東新小岩一丁目にある日本貨物鉄道(JR貨物)のである。総武本線、総武本線貨物支線新金線越中島支線)の結節点で、総武快速線上に位置する。

駅概要

かつては貨物の扱いがあったが、既に荷役設備はなく、新金線 - 総武快速線を直通する貨物列車の機関車の方向転換や一部貨車の入換作業を行う小さな操車場として機能している。現在の定期列車は、川崎貨物駅隅田川駅 - 千葉貨物駅間を結ぶものや鹿島臨港線へ直通する貨物列車が、1日上下4本ずつ発着するのみである。この他、越中島貨物駅に隣接する東京レールセンターから発送されるレール(希に日本製鉄九州製鉄所(八幡地区)から同センターに搬入される150mロングレールもある)を運搬する工事列車(工臨)が新小岩信号場を中継して東日本旅客鉄道(JR東日本)の各地(主に関東地区・信越地区)へ運転されており、主に平日にその姿を見ることが出来る。

なお、金町駅から新金線経由で当駅に到着した電気機関車牽引の貨物列車や工事列車は、越中島貨物駅方面へ向かう場合は非電化区間のためディーゼル機関車へのつなぎ換えが必要であり、千葉貨物駅方面へ向かう場合には機回し作業が必要となる。したがって、当駅発着となる列車は、いずれかの入換作業が発生することになる。

また、構内には東日本旅客鉄道(JR東日本)の所有するバラスト輸送用ホッパ車が留置されており、JR東日本千葉支社管内の工事列車(工臨)で使用される。ホッパ車はバラスト輸送のため水郡線西金駅まで運転されることがある。

操車場の規模縮小に併せて総合事務所が新築され、駅事務所の他、機関区や保全区等が入居した。機関区や保全区等の廃止後も、駅作業を受託している京葉臨海鉄道が入居している。

かつて駅構内はさらに広く、車扱貨物ホームや機関区新小岩機関区)、そして貨車の検査を行う新小岩車両所などもあった。しかし、貨物ホームは1986年に閉鎖、一時廃車になったDD51がここに集められ解体場となっていた[1]。機関区と車両所は1997年にそれぞれ蘇我駅千葉機関区)・川崎貨物駅川崎車両所)へ移転した。また2000年総武本線から京葉線武蔵野線経由へ貨物列車の走行経路の変更により、当駅の規模は著しく縮小した。縮小部分については再開発され、私学事業団総合運動場や集合住宅等に転用されている。

配線図

歴史

利用状況

2011年度の車扱貨物の取扱量は、発送のみ10,274トンである。近年の年間発着トン数は下記の通り。

年度 総数 車扱貨物 コンテナ貨物 出典
発送トン数 到着トン数 発送トン数 到着トン数 発送トン数 到着トン数
1990年 4,249 4,249 [5]
1991年 4,071 4,071 [6]
1992年 4,404 4,404 [7]
1993年 [8]
1994年 2,750 2,750 [9]
1995年 [10]
1996年 2,804 2,804 [11]
1997年 [12]
1998年 [13]
1999年 [14]
2000年 2,894 78 2,894 78 [15]
2001年 9,160 9,160 [16]
2002年 9,498 9,498 [17]
2003年 9,474 9,474 [18]
2004年 8,948 8,948 [19]
2005年 9,080 9,080 [20]
2006年 9,494 400 9,494 400 [21]
2007年 9,180 40 9,180 40 [22]
2008年 9,180 9,180 [23]
2009年 [24]
2010年 9,656 9,656 [25]
2011年 10,274 10,274 [26]
2012年  

駅周辺

付近には住宅地が広がる。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
総武本線(総武快速線)
新小岩駅 - 新小岩信号場駅 - 小岩駅
総武本線貨物支線(新金線)
小岩駅 - 新小岩信号場駅 - 金町駅
総武本線貨物支線(越中島支線)
小岩駅 - 新小岩信号場駅 - * 小名木川駅 - 越中島貨物駅
  • *打消線は廃駅。

脚注

  1. ^ 「DD51の終焉」『鉄道模型趣味』No.501
  2. ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、603-604頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 26号 総武本線・成田線・鹿島線・東金線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月17日、19頁。 
  4. ^ 駅名改称のご案内 〜6線区8ヶ所の駅名を改称します〜』(PDF)(プレスリリース)日本貨物鉄道、2011年3月11日。 オリジナルの2021年3月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210317075143/https://www.jrfreight.co.jp/storage/upload/93f424c3618257ba77e1873004e2d544.pdf2021年3月17日閲覧 
  5. ^ 第42回東京都統計年鑑 222ページ
  6. ^ 第43回東京都統計年鑑 228ページ
  7. ^ 第44回東京都統計年鑑 222ページ
  8. ^ 第45回東京都統計年鑑 232ページ
  9. ^ 第46回東京都統計年鑑 218ページ
  10. ^ 第47回東京都統計年鑑 236ページ
  11. ^ 第48回東京都統計年鑑 252ページ
  12. ^ 第49回東京都統計年鑑 252ページ
  13. ^ 第50回東京都統計年鑑 252ページ
  14. ^ 第51回東京都統計年鑑 252ページ
  15. ^ 第52回東京都統計年鑑 252ページ
  16. ^ 第53回東京都統計年鑑 252ページ
  17. ^ 第54回東京都統計年鑑 252ページ
  18. ^ 第55回東京都統計年鑑 252ページ
  19. ^ 第56回東京都統計年鑑 248ページ
  20. ^ 第57回東京都統計年鑑 266ページ
  21. ^ 第58回東京都統計年鑑 253ページ
  22. ^ 第59回東京都統計年鑑 252ページ
  23. ^ 第60回東京都統計年鑑 257ページ
  24. ^ 東京都統計年鑑 平成21年 4-16 JR貨物の駅別貨物発着量
  25. ^ 東京都統計年鑑 平成22年 4-16 JR貨物の駅別貨物発着量
  26. ^ 東京都統計年鑑 平成23年 4-16 JR貨物の駅別貨物発着量

関連項目


新小岩操車場(現在の新小岩信号場駅)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/26 15:13 UTC 版)

日本の貨車操車場」の記事における「新小岩操車場(現在の新小岩信号場駅)」の解説

千葉県方面貨物輸送拠点新金線という貨物線常磐線接続した1926年大正15年2月24日開業1968年昭和43年)に新小岩駅客貨分離に伴い新小岩操駅として独立1984年2月1日操車場機能停止廃止時は地区指定組成駅であった。なお、1986年昭和61年)に新小岩操車場に降格したが、国鉄分割民営化直前に再び新小岩操駅昇格2011年平成23年)には新小岩信号場駅降格された。

※この「新小岩操車場(現在の新小岩信号場駅)」の解説は、「日本の貨車操車場」の解説の一部です。
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