文化面での参照
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 18:43 UTC 版)
「ロンドン地下鉄路線図」の記事における「文化面での参照」の解説
ロンドン地下鉄路線図のデザインは、ロンドンを即座に把握することができるものとして幅広く知られることとなった。それはTシャツや絵葉書、その他の土産物で取り上げられている。2006年、そのデザインはあるテレビ局の調査で、「最もよく知られたイギリスのデザイン」で第2位となった。そのデザインは研究者やデザイナーによって「最も優れたデザイン」として幅広く参照されており、これら文化面での影響を考慮して、ロンドン交通局は通常いかなる目的に対してもそのデザインの使用・変更を許可していない。いくつかの場合にのみその使用が公式に許可されている: デイヴィッド・ブース(David Booth)が1986年に発表した「The Tate Gallery by Tube」は、ロンドン地下鉄の広報ポスター・シリーズの1つである。 1987年、ポール・ミドルウィック (Paul Middlewick) は路線図の中で路線と駅と乗換駅を結ぶことによって動物を作ることができることを「発見」した。これらのロンドン地下鉄に潜む動物たちはウェブサイトで見ることができる。 テート・モダンには、美術家サイモン・パターソン (Simon Patterson) による、1992年制作の『グレート・ベアー』という絵画がある。現代の路線図デザインの巧妙なパロティであり、1992年に初めて展示された。地下鉄路線図の駅名はすべて有名な人物に置き換えられている。 2003年、ロンドン交通博物館は世界中から集めたロンドン地下鉄路線図に関する本の発行と同時に、「世界地下鉄路線図(ワールド・メトロ・マップ)」のポスターを発行した。それはロンドン地下鉄路線図のダイアグラムに基づおり、ロンドン交通局の承認も得ている。 2006年、ガーディアン紙は、20世紀の音楽家とジャンルの関係を示すためにロンドン地下鉄路線図に基づくデザインを発表した。 2007年1月11日、ロード・アドニス (Lord Adonis) は2007年ロンドン学生賞の一部として GCSE レベルに基づいて評価の高い学校と生徒の名前を書いた路線図を発表した。 2007年、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーは、複雑性においてロンドン地下鉄路線図と似ているシェイクスピアの登場人物の相関関係をダイアグラムで描いた相関地図を作った。 ロンドンのダイアグラムの特徴(路線の色とスタイル、駅のティックや乗換駅の記号)は、しばしば広告で使われている。ロンドン地下鉄路線図の「外観」(45度のアングル、均等に配置された駅、地理的制約に縛られないデザイン)は、他の多くの地下鉄で模倣されている。 ロンドン交通局はロンドン地下鉄路線図の著作権を保持しているが、一方でそのコンセプトを他の交通当局と共有しようともしている。アムステルダムのアムステルダム市営交通会社 (GVB) は、路線図の中でロンドン交通局に対する謝意を表している。
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