招致手順
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「FIFAワールドカップ」の記事における「招致手順」の解説
ワールドカップ招致手引書発表 2017年11月7日、2026 FIFAワールドカップ招致手引書(現時点で最新のW杯招致手引書) をFIFAが発表し、開催立候補国のコンプライアンスや施設面、人権への配慮、コストや収益などを評価すること、そして、評価の比重は、スタジアムが35%、交通が13%、チケット収入、商業収入、コストが各10%などとした。ワールドカップ招致活動の明確な禁止事項を定め、買収工作や不適切な贈答品やW杯招致に向けたサッカー振興プロジェクト及び親善試合開催などを禁じた。2002年日韓大会を除けば、禁じてきた複数の国によるワールドカップ共同開催を許可した。これまでのワールドカップ同様、「政府協力保証(日本では閣議決定)」が必要である。 立候補国受付 2017年5月8日に、2026FIFAワールドカップの立候補受付を開始して、同年11月30日が締め切り。カナダ・メキシコ・アメリカの3カ国共催(以下、3カ国共催)とモロッコ単独開催を受けつけた。 開催提案書(Bit Book)提出 2018年3月16日の開催提案書(Bit Book)提出締切日までに両候補の開催提案書が提出された。3カ国共催提案書 とモロッコ単独開催提案書 を、2026W杯開催提案書評価タスクフォース(以下、評価タスクフォース)が、両候補共に受け付けた。 評価タスクフォース現地視察及び評価レポート発表 2018年4月に、評価タスクフォースが両候補を視察し、施設とインフラ整備等を調査した。5月にモロッコは不備な点があるとして再視察された。評価タスクフォースは、5月30日、両候補の事業計画のヒアリング及び質疑応答、31日に両候補のワールドカップ招致委員会のプレゼンを受けた後、評価基準 の下、評価手順 に則り、2026 FIFAワールドカップ立候補国評価レポート(以下、評価レポート)を作成し、6月1日に公表した。評価レポートで、両候補とも合格とされたが、「3カ国共催」が圧倒的高評価だった。なお、評価レポート発表時点で、競技開催のための最低限の技術的要件に不合格の場合は、FIFA事務局(FIFA general secretariat)が、その候補を除外していた。 ワールドカップ開催国投票 2018年6月13日、第68回FIFAモスクワ総会で投票は両候補のプレゼン後に、電子投票で行われ、立候補国4か国と欠席した3協会(グアム、プエルトリコ、アメリカ領ヴァージン諸島)、棄権した3協会(キューバ、スロベニア、スペイン)、資格停止のガーナの計11協会を除く200協会が投票し、「3カ国共催」に134票(有効投票数の67%)、「モロッコ単独開催」に65票(33%)、「該当国なしで招致活動やり直し」に1票(イラン)で、3カ国共催(カナダ・メキシコ・アメリカ)が決定した。投票の内訳(どの協会がどこに投票したか)も同日、FIFA公式HPで公開された。2017年1月10日のFIFA評議会(旧FIFA理事会)で正式決定していた2026年ワールドカップ本大会48カ国出場 も、確認された。
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