批判・騒動
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「クレイジー・フロッグ」の記事における「批判・騒動」の解説
2005年2月、英国広告基準局(英語版)のもとに、視聴者からJamster!のCMに登場するクレイジー・フロッグは、陰茎と陰嚢が見えて不快であるという苦情が殺到し、保護者の中には子供に見せるべきではないという意見を出した者もいた。また、1日の大半にわたってこのCMが1時間に2回以上流れており、一部の局では1つのCM枠に1回以上流れていて不快であるという苦情も来た。 英国広告基準局は、クレイジー・フロッグのCMがいわゆるダイヤルQ2のCMであり子供向け番組で流すのには不適切であるのはすでに決まっていることと、CMを流す回数は放送局が決めることであることから、これらの苦情を却下した。一方Jamster!は苦情を受けて、新しく作られるクレイジー・フロッグの局部をモザイク処理するなどして修正した。似たような騒ぎはオーストラリアでも起きており、同じような結果になっている。 2005年4月、今度はJamster! およびRingtoneKingとして経済活動を続けるJamba!のもとに誤解を招くような広告内容であるとの苦情が来た。従量課金式の着メロの宣伝というよりはむしろ、サービスを契約するように促す内容のように見え、CMの内容がはっきりと伝わらないというのが視聴者からの苦情だったなお、この苦情は受理され、判決がネット上に公開された。 2005年5月、視聴者からASAのもとへ、当時最新のクレイジー・フロッグのCMに関する苦情が再び寄せられた。CMの強烈さは英国テレビ史上例がなく、『ガーディアン』によると、Jamsterは5月だけで 全てのテレビチャンネルでの放映権73,716回分(約800万ポンド)を購入したとされえており、これは平均して1日ITVに流すCMの半分ともいえる量である。この計算だと、87%の視聴者がクレイジー・フロッグのCMを平均して26回見ているということになり、15%の視聴者が同じCM枠でクレイジー・フロッグを2回見ているということになり、66%の視聴者が連続したCM枠でクレイジー・フロッグを2度ほど見ていることになり、約10%の視聴者が60回以上同じCMを見ているという計算になる。その結果、"The Annoying Thing"という旧名が示すかのごとくクレイジー・フロッグのCMを見た視聴者の多くは、激しい苛立ちを覚えることとなった。 ASAはその問題について既に判断を下し、その問題が権利のうちに入っていないことを裏付けた。そして、オンラインや電話で苦情受付を行うサービスに対し、視聴者からのJamster!関連の苦情は直接放送局か行政機関Ofcomにつなぐよう通知書が出された。2005年9月21日、ASAはクレイジー・フロッグおよび Jambaの着メロの広告に対し、夜9時以前の放映を禁じる決定を下した。 2005年3月、アンチウイルスソフトウェアの販売会社は、W32/Crog.worm というコンピュータウイルスを発見したことを発表した。 ファイル共有ソフトやMSN メッセンジャーを通じて広まっているこのウイルスは、クレイジー・フロッグ( Crazy Frog)の前置詞と冠詞を縮約した名前になっており、「クレイジー・フロッグが死ぬアニメーションが見られる」という、クレイジー・フロッグの悪名に付け込んだうたい文句で誘って感染させるという仕組みになっている。
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