復活上演
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バッハの死後、長く忘れられていたが、1829年3月11日、フェリックス・メンデルスゾーンによって歴史的な復活上演がなされ、バッハの再評価につながった。 この復活上演は2時間ぐらいにいくつかのカットが伴われ、また古楽管楽器オーボエ・ダ・カッチャを、同じ音域のオーボエ属楽器であるイングリッシュホルンではなくバスクラリネットで代用し、オーボエ・ダモーレの代わりにA管クラリネットを、オルガンやチェンバロの代わりにピアノを使用するなど、メンデルスゾーンの時代により一般的であった、より現代に近いオーケストラの編成によって演奏された。この編成の演奏を再現した録音CDも存在する。当時の新聞評は芳しいものではなく、無理解な批評家によって「遁走曲(フーガ)とはひとつの声部が他の声部から逃げていくものであるが、この場合第一に逃げ出すのは聴衆である」と批判された。しかしこれを期に、当時は一部の鍵盤楽器練習曲などを除いて忘れ去られていたバッハの中・大規模作品をはじめとする音楽が再評価されることになったのである。近年、メンデルスゾーン版での復元演奏(鈴木雅明やパークマンなど)が試みられることがあり、そのため上記のCDも誕生した。
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復活上演
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「常磐津小文字太夫 (12代目)」の記事における「復活上演」の解説
『緑増常磐寿』(1780年初演) 『帯文桂川水』(1796年初演) 上記2作品はともに九代目常磐津文字太夫監修。五代目岸澤式松構成。京都市立芸術大学『240年を経てよみがえる常磐津二題‐常磐津家元所蔵浄瑠璃本の修復と復曲‐(研究代表者 日本伝統音楽研究センター教授 竹内有一)』において復活上演された。 歳旦物『緑増常磐寿』は、その詞章に安永年間における約50名の常磐津女流演奏家の芸名が詠み込まれており、従来の日本音楽史における「女性演奏家が活躍し始めるのは幕末頃(1853年-1869年)」という定説を大きく覆し、作品自体の希少性とは別に「1700年代にはすでに女性が活躍していた」という、歴史的意義ある貴重な史料であることがわかった。 上記2作品が収録された合綴正本には全101作品が収録されており、その約3割が他には現存しない「天下一本の作品」であった。
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