ラ・ステュペンダ(La Stupenda)
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「ジョーン・サザーランド」の記事における「ラ・ステュペンダ(La Stupenda)」の解説
『ルチア』での成功を機に、サザーランドは夫ボニングとともにオペラハウスのレパートリーから外されていたベルカント・オペラの復活上演に力を注ぐこととなる。 1962年にはロッシーニの『セミラーミデ』のタイトル・ロールを歌い、この曲を蘇演することに成功し(アルサーチェ役はジュリエッタ・シミオナート、指揮はガブリエレ・サンティーニ)、1969年にはマリリン・ホーンとの共演により、同作品をレパートリーに定着させることにも成功する。 絶頂期における彼女は3点ホ(E)音に至る音域を有し、かつ高音域から低音域までむらなくフォルムを崩すことのない強靭な声を駆使し、マリリン・ホーンや夫ボニングとトリオを組んで、ベッリーニの『清教徒』や『夢遊病の女』などのレパートリーの復活上演を立て続けに成功させていった。このことから、イタリアではラ・ステュペンダ(La Stupenda「とてつもない声を持つ女」)と賞賛されることとなる。そして、彼女によって「キング・オブ・ハイC」ことルチアーノ・パヴァロッティが見出されることになる。
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