徒弟学校規程の成立と多様な内実とは? わかりやすく解説

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徒弟学校規程の成立と多様な内実

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 12:13 UTC 版)

徒弟学校」の記事における「徒弟学校規程の成立と多様な内実」の解説

1893年明治26年3月井上毅文部大臣第2次伊藤内閣1894年明治27年8月まで在任)に就任して教育制度改革進めたが、その眼目一つ産業教育振興政策であった1893年明治26年11月、「実業補習学校規程」が成立小学校令に名前のみ挙げられていた、実業従事する青少年教育統括しようとした実業補習学校初等教育小学校教育)の延長として位置づけられ、小学校補習などの要素含まれていた。 1894年明治27年6月実業教育国庫補助法が公布され実業教育を行う学校対す国庫補助法制化された。その対象には公立の「工業・農業商業学校とともに徒弟学校および実業補習学校」も含められた。これを契機に、各種実業学校急速に数を増やしていくことになる。 1894年明治27年7月徒弟学校規程成立し徒弟学校独立規程を持つこととなった徒弟学校は「職工タルニ必要ナル教科を授クル所」と規定され、「年齢12歳上で尋常小学校卒業以上」を入学資格原則とした。純然たる職工養成機関とされ、修身必修)・算術幾何物理・化学図画等一般教科のほかに職業直接関係のある諸教科および実習課することとした。しかし、実情合わせた弾力的な運用大幅に認めており、修業年限規定も「6か月以上4年以下」と大きな幅があった。 たとえば、尋常小学校未卒者にも学校長許可によって入学認めていた。小学校未卒者には読書習字必修科目とするなど普通教科も教えこととしたが、小学校既卒者にもこれら普通教科の履修認めたこのため普通教育補習的な機関としての性格強めることとなった日曜のみ、夜間季節開講学校認められた。 多様な教育が行われるようになった徒弟学校そのもの性格不明確なものとなり、「工業学校」や「実業補習学校」との境界曖昧になった。さらに、「女子刺繍機織及其ノ他ノ職業ヲ授クル所ノ女子職業学校」も「徒弟学校種類」と規定徒弟学校規程第15条)したことから、「徒弟学校」はさらに複雑な内容有することとなった1898年明治31年12月現在、徒弟学校公私立合わせて23校(公立17私立6)があった。これらの学校14職種染織機織養蚕製糸造花刺繍煙草陶磁器木工金工漆器漆工髹漆)、描金、醸造)について学科設置している(「染織機織学科」など複数職種組み合わせて1学科とした例が多く、計10学科上る)。 徒弟学校規程小学校一種とされたことから、設立市町村立あるいは私立限定された。1895年明治28年)に規程一部改正により府県徒弟学校認められたが、実際に府県徒弟学校設立することは少なく多く郡・町村立組合立学校であった

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