徒手採捕
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 18:46 UTC 版)
両手を使うことにより、最小限の設備で多くの水産物を穫ることが可能である。水産物を手で集めるのは、浜辺から貝や昆布を拾ったり、アサリやカニ目当てに浜辺を掘ったりして容易にできる。最も古い貝塚としては、テラ・アマタと呼ばれるフランスの遺跡が30万年前まで遡る。現生のホモ・サピエンスは約50,000年前までヨーロッパに現れなかったので、これはヒト科のものである。 ヒラメ踏みつけ漁 (Flounder tramping) - ヒラメなどの平たい魚を踏んで捕まえる方法。英国のパルナッキーという小村では、毎年8月にこの世界選手権が開催されている。 ヌードリング - アメリカ合衆国の主に南部で実践されている。漁師はナマズの穴に自分の手を突っ込む。うまくいけば、(獲物だと勘違いした)ナマズが前に泳いで漁師の手に食らいつき、本人は怪我してしまう恐れはあるもののナマズを穴から引きずり出すことができる。 海女(真珠採り)- 伝統的に水深30mまで素潜りしてカキなどを収穫する 。現在では、素潜りの遊漁者がロブスターやアワビなども手で捕まえているが、漁師が漁業権を持つ水域でそれを勝手に獲ると「密漁」として法律に触れる可能性が非常に高い 。 石打漁 - 水底の岩石を別の石や大槌で叩き、その音響や震動によって気絶して浮いてきた魚を手で捕まえる。 マス愛撫漁 (Trout tickling) -マスの腹を指でさすると、うまくやれば1分ほどでマスは催眠状態に入る。この技法はシェイクスピアの劇中で幾度か言及されている。
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